ルークのフォース観、惑星オクトーにいる理由 – 小説をヒントに考察


『The Legends of Luke Skywalker』にとても興味深い内容があり、『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』のルークを考える上で参考になりそうなので、今回はそれを取り上げます。

『Journey to Star Wars: The Last Jedi』とタイトルにつけられた小説は全部で3つあり、『The Legends of Luke Skywalker』もそのひとつです。この作品では『ジェダイの帰還』以後のルークの足取りが一部ではあるものの登場し、ルークのフォースを探求する旅がどういうものだったかを知ることができます。

ちなみに今までは「アク=トゥー」と表記していたのですが、ディズニー公式によると「オクトー」と書かれているので、これからはそちらにします。一応同じ惑星なので、混乱しないでください!

チャプター3、海の惑星Lew’el

©Disney / Lucasfilm

チャプター3の語り手となるAyaは、海の惑星Lew’elから来た人物で、彼女は現在Canto Bightに向かっている船”Wayward Current”に、密航者として忍び込んでいます。このAyaがかつてルーク・スカイウォーカーと出会ったときのエピソードを語ります。

惑星Lew’elではフォースは”the Tide”(潮流)と呼ばれていて、この星の人々はthe Tide(以下、タイドと表記)に身を捧げています。ルークがLew’elを訪れたのは、このタイドを学ぶためです。

Lew’elの指導者である長老Kaillaは、ルークが学んだ知識を後に指導者として伝えることを条件に、ルークの滞在を許可します。ルークは銀河中を旅していて、学べることは全て習得しようとしている最中です。そして長老に対して、フォース / タイドを感じることができる人物であれば、自分が教えてやることもできるだろうと答えます。

この物語では、ルークはSeeker(探求者)と呼ばれることになります。そして語り手の少女Ayaは、ルークをタイドへと導く存在、言わばガイド役です。Ayaは外の世界に興味津々で、いつの日かLew’elを出て、自分の目で銀河を見て回りたいと話します。これはルークがかつてタトゥイーンのファームにいた頃の姿、銀河を旅することを夢見ていた時期のルークを思い起こさせます。

©Disney / Lucasfilm

その後、ルークは再び長老Kaillaと会話することになり、ふたりはタイド/フォースのさらに深い部分について意見を交わします。Lew’elの人々は、単にタイドを生命の中に通り抜けさせるだけで、ダークサイドというものがあるとは信じておらず、タイド/フォースをコントロールしようとすることは間違いだと考えています。かつてこの星では、タイドをコントロールしようとする者たちの間で争いがあり、現在のLew’elの人々はその古代の戦争を生き延びた子孫だということです。

彼らの古代から続くフォースとの関係は、過去のいかなるジェダイも知り得たことがない知識であることを、ルークは理解します。そしてその修行を終えるべく、訓練を開始します。

訓練はエアーバブル(空気の玉)を使い水中で呼吸することなどがあり、ここではルークはヨーダから学んだことをひとまず忘れることにします。フォースのライトサイドとダークサイドを忘れ、干渉することなく、ただ物事が進むことを信じるというものです。ルークはフォースの違った側面、スピリチュアルな部分を会得しようとします。

ルークが惑星オクトーに来た目的

『The Legends of Luke Skywalker』の海の惑星のエピソードは、ルークが惑星オクトーにやってきた目的を考える上で、大きなヒントになりそうな気がします。

ルークはタイドにまつわる最終試練を失敗し、全てを習得することなくLew’elを去ることになるのですが、しかし次の言葉を口にします。

「時として、屈することは敗北にはならない。むしろ、全てが繋がり合う壮大な網に、エゴを解き放つことになる。」

その後、ルークはジェダイ・オーダーを再建しようと試みるのですが、それは甥ベン・ソロ(カイロ・レン)の裏切りによって崩壊の道をたどることになり、ルークは惑星オクトーに姿をくらませます。オクトーは初代ジェダイ・テンプルが存在する地であり、いったいルークはその場所で何をしようとしているのか。

©Disney / Lucasfilm

これはひとつの予想なのですが、ルークはそれまで学んだジェダイの考え方を捨て去り、フォースの意志に身をゆだねることにしたのではないでしょうか。

かつて自分の父(アナキン・スカイウォーカー)によってジェダイは滅び、そして今度は甥(ベン・ソロ)によって再びジェダイ・オーダーは崩壊することになります。ジェダイがフォースを善なる目的のために使っていたのは事実なのですが、もしかするとフォースを使うことに執着したからこそ、崩壊の道をたどったのではないか…。ルークはそう考えた可能性があります。

Lew’elの人々は次のように説きます。

「タイドは単に自分たちの中を流れるもの。そしてひとたび流れに乗れば、それは自然とついてくる。それがタイドの意志だ。」

挫折を経験したルークは、ジェダイ・オーダーを終わりにし、フォースの意志そのものを尊重することこそが、最善の道と考えた可能性があります。タイド流の考え方でいえば、フォースの流れに身を任せる…ということです。

star-wars-the-last-jedi-trailer-luke-skywalker-cave-jedi

©Disney / Lucasfilm

またルークはフォースの新しい考え方・アプローチを探っていることも予想されるため、そういった意味でも初代ジェダイ・テンプルが眠る地であるオクトーは、ルークにとって新たな出発を迎えるうえで最重要地点となったのかもしれません。

ルークの将来を示唆

長老Kaillaとルークとの会話の中で、長老は興味深いことを口にします。

「お主も将来、弟子によって苦しめられるかもしれない。お主が教えたくないことまで、熱心に学ぼうとする弟子にな。」

当時のルークはフォースを探求することに熱心で、まさに銀河中を旅しています。長老はタイドを教えることに消極的なのですが、ルークはフォースの新たな概念を学ぶことに貪欲です。そんなルークですが、いつか将来はその知識を誰かに伝達する側に立つことになります。そして指導者の立場になったとき、自分が教えたくないことまで知ろうとする熱心な弟子が現れ、その者に苦しめられることになるかもしれない…。

©Disney / Lucasfilm

長老の発言はルークの将来を示唆していて、熱心な弟子とはベン・ソロであることが考えられます。ベンは一体どんなことを学ぼうとしたのか。弟子時代のベンとルークのエピソードはとても気になりますね。『最後のジェダイ』の中で、ルークがその頃の話を口にすることを期待したいです。

ルークのジェダイ・オーダー

惑星Lew’elでタイドを学ぶまでのルークは、フォースをコントロールすることに意識が向いていたようです。しかしタイドを知った以降は、フォースに別のアプローチがあることに気が付きます。ちなみに、チャプター6でも新たなフォースの概念が登場します。

ルークがジェダイ・オーダーを再建するのは、これらの冒険の後なので、もしかするとルークのアカデミーではフォースの使い方、あるいは働きのみを指導していたという可能性もあります。もしそうだとすると、ルークの弟子たちは戦うための訓練は受けておらず、ルークのジェダイ・オーダーがあっさり崩壊したことも、意外と合点がいきそうです。

©Disney / Lucasfilm

以下、私の予想(妄想?)です。

ベン・ソロは幼少期から政治家の争いを目にしてきて、銀河に争いが絶えないことを憂いていた。フォースが強い者として、その力を世の中のために正しく使うことが自分の責任だと感じ、フォースの実践的な使い方を知りたがる。しかしルークは、政治的な争いのためにフォースを使うことを禁じ、その知識を教えることも拒否する。

ふたりの間には、上記のような確執があった可能性があります。

Ayaとカジノの街Canto Bight

Lew’elを去ろうとするルークに対して、Ayaは自分もいつの日か銀河を旅することを約束します。そしてその言葉通り、彼女は現在Canto Bight行きの船”Wayward Current”号に乗船しています。Ayaは他の者に対して、自分のことをFluxと呼ぶように言います。なぜなら、この旅で自分は新しい人間に生まれ変わったと、彼女は感じているからです。

『The Legends of Luke Skywalker』のラストは、Flux(Aya)がCanto Bightの人混みに紛れていくシーンで幕を閉じます。彼女の冒険は今まさに始まろうとしていて、Ayaはルークに約束した通り、実際にその目で銀河を確かめることになります。

©Disney / Lucasfilm

小説がアナウンスされたときの説明によると、登場人物の一部は『最後のジェダイ』に登場するとのことなので、もしかするとAyaはなんらかの形で姿をみせるかもしれませんね。

Source: SWNN, Star Wars Explained


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。