『最後のジェダイ』レイの過去は重要ではない、それでもレイは知る必要がある


『スター・ウォーズ / フォースの覚醒』を見た人にとってレイの過去、両親をめぐる謎は一番気になるテーマだといえます。

『最後のジェダイ』の脚本/監督を担当したライアン・ジョンソン監督は、レイの過去がどれだけの影響をもつのかについて考えを語っています。

少なくとも彼女にとっては重要だといえる。この全ての出来事の中で、一体彼女の存在がどういった意味をもつことになるのか、そういった点で重要になる。

彼女は何者なのだろうか。前作で彼女は、求めている答えは過去ではなく未来にあることを指摘される。

しかし島で彼女が出会う人物は、過去の世界からやってきたヒーローだ。

もしレイが自身のルーツを知れば、彼女にとってそれが未来への地図になり、また恐れや過ちを繰り返さないための導くものにもなります。ライアン・ジョンソン監督いわく、そういった意味においてレイはそれを知る必要があるといいます。

“答えは過去にはない”とよくいわれるが、彼女は自分が探している答えが見つかるだろうと淡い期待を抱いている。

お前が属するのはここで、お前はここからやって来たという答えだ。

レイはいまだにある種の考えにしがみついていて、自分がどこからやって来たのかを知れば、これから先どこに向かうべきなのかを教えてくれると思っている。

過去は重要ではない

デイジー・リドリーによれば、レイは探し求めていた答えをついに知ることになり、そして同時にそれがそれほど重要ではないことも理解するのだといいます。

過去を知ったところで今の彼女が変わるわけでもなく、大事なのは自分がどのような人間になりたいのかなのです。

答えを探すことはいつだってできる。しかしそれで残りの人生が簡単になるわけではない。自分の両親を知ったところで、よしこれで全てがはっきりした、なんてことにはならない。特にスター・ウォーズの世界ではね。

©Disney / Lucasfilm

アナキン・スカイウォーカーは愛情深い母親をもち、それでも最終的にダークサイドの道を歩みます。一方ルークとレイアはダース・ベイダーの子供でありながら、正義のために命をかけて戦います。

そしてベン・ソロは偉大な両親の下に生まれながら、道を失いダークサイドに堕ち、不幸にして祖父ダース・ベイダーと同じ道をたどることになります。

つまり家族は出発点にはなるが、その先の運命は依然として選択の自由にゆだねられているのです。

デイジー・リドリーいわく、レイが自身の出自を知れば、少なくともそれにとらわれることはなくなります。したがってそういった意味において、やはりレイはそれを知る必要があるのです。

彼女の考えを変える可能性はある。あるいは少なくとも心に平穏をもたらし、前に進んでいくことができる。

しかし結局のところ、起きることはいずれにせよ起きる。彼女が一体どんな能力をもつにせよ、それもそれもやってくる。

したがって個人的には、彼女が思うほどには重要ではないように思える。

©Vanity Fair

デイジー・リドリーによると、『最後のジェダイ』では誰かが簡単に良い側、悪い側になるようなことはないといいます。良い意味でも悪い意味でも、いつだって変わる可能性があるのです。

素晴らしいのが型にはまった決まりきったものではないということだ。誰が良い側で、誰が悪い側にあるのか。誰かが簡単に悪いやつになるということは起きない。

悪い人たちにも良い決断を下すための余地が常に存在しているし、また逆もしかりだ。

繰り返しになるが、それと両親のことは全く関係ないし、そして同時に全てが両親のことに関係するともいえる。

デイジー・リドリーの上記の説明は少し難解で、禅問答のようにも聞こえます。

両親は関係ない。両親が全てに関係してくる。

一見矛盾するふたつの文章なのですが、個人的にはおそらく”レイにとっては重要ではない”が、”カイロ・レン(あるいはルーク)にとっては大きなテーマとなる”ことを示唆しているようにも聞こえます。

©Entertainment

フィンの家族

ファーストオーダーは幼い子供を連れてきて、ストームトルーパーにするために洗脳と訓練を施しています。フィンもそうした環境で育ったひとりなのですが、今後の映画ではフィンの両親、出自が言及されることはあるのでしょうか。

©Disney / Lucasfilm

ジョン・ボイエガ:

そうだね、確実にね。しかし『エピソード8』では深く描かれることはない。

彼は問題のある過去を抱えているのは確かだ。それがどういうふうに展開していくのかは自分にもまだ分からない。

ジョン・ボイエガの口ぶりでは、『エピソード9』ではフィンの過去がさらに明らかになるようにも聞こえます。ジョン・ボイエガによると、『最後のジェダイ』ではフィンの最近の出来事が言及されることになるといいます。

彼の過去、彼がどこから来たのか、そして彼がなぜ逃亡するという決断をしたのかということについても、みんなは知ることになる。

僕も非常に興味があるね。語られる必要があるのは、そもそも彼はなぜストームトルーパーから抜け出すことを決めたのかだ。

彼についてもう少し知ることになるよ。

映画ではフィンとレイはそれぞれ別々のルートをたどることになるのですが、興味深いことにふたりの自分探しの旅は同時並行で展開されることになります。

ライアン・ジョンソン監督:

映画の大きなテーマは過去にある。未来へ進むなかで、過去が一体どんな役割をになうことになるのだろうか。

Source: Entertainment