『最後のジェダイ』アナキンのライトセーバー、レイが継承者


公開前の『スター・ウォーズ / フォースの覚醒』のトレイラーではアナキンのライトセーバーはフィンの手にあり、レイのライトセーバーのシーンは映画のラストシーンまで明らかになることはありませんでした。

スター・ウォーズの象徴ともいえる武器であり、スカイウォーカー親子がかつて使用していたライトセーバーは映画内でも重要な意味をもちます。

スカイウォーカーの血統を引き継ぐカイロ・レンはその所有権を主張するのですが、『フォースの覚醒』のラストの血統シーンではライトセーバーが選んだのはレイでした。ライトセーバーがレイの手に飛んでいった場面は、映画を見た人に衝撃を与えます。

『フォースの覚醒』のエンディングでは、レイはこのライトセーバーをルークに差し出した場面で終わりを迎えます。ブルーのライトセーバーはかつての持ち主に帰ってきたわけですが、果たしてこのライトセーバーが再びルークのものになるのでしょうか。

既に公開されている『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』の公式ポスターやプロモーション写真によると、レイとアナキンのライトセーバーの繋がりはより一層強まっているように感じられます。

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©Disney / Lucasfilm

このライトセーバーの行方はこの先どこにあるのか。ルーカスフィルムのストーリー・グループのPablo Hidalgoが、ライトセーバーの過去と未来について語っています。

アナキンのライトセーバーの行方

アナキン・スカイウォーカーのブルーのライトセーバーがアナキンの手を離れたのは『エピソード3 / シスの復讐』のことです。映画ラストのオビ=ワンとの決闘に敗れ、オビ=ワンがそれを拾いそのまま保管していました。

その後『エピソード4 / 新たなる希望』にてベン・ケノービ(オビ=ワン)が若きルークにそのライトセーバーを渡し、再びスカイウォーカーの手に戻ることになるのですが、『エピソード5 / 帝国の逆襲』のダース・ベイダーとの対決シーンでルークはそのライトセーバーを失います。

©Disney / Lucasfilm

『フォースの覚醒』で登場したブルーのライトセーバーの所有者の流れは上記の通りです。

このアナキンのライトセーバーの正統な後継者はルークであり、ルークが引き継ぐことになるというのは一見正当なようにみえます。

しかしルーカスフィルムによると、『エピソード6 / ジェダイの帰還』でルークが使用していたもの、すなわちルークが自分で作成したグリーンのライトセーバーこそが”ルークのライトセーバー”だといいます。

戦いに敗れたジェダイの手に再びライトセーバーが戻るのは、容易なことではありません。そのためダース・ベイダーはルークのグリーンのライトセーバーに驚かされます。

Pablo Hidalgoによると、ルークも当然このジェダイの伝統を把握しているといいます。

ルークのライトセーバー

©Disney / Lucasfilm

さらにHidalgo氏は、ルークのライトセーバーについて興味深い話をしてくれます。『ジェダイの帰還』のオリジナルの案ではルークのライトセーバーは当初ブルーだったのですが、その後もっと現実的な理由からグリーンに変更されたのだそうです。

当初の考えではブルーとなる予定だった。スター・ウォーズの世界では、あの当時はライトセーバーの色はレッドかブルーだというのが、みんなの知るところだった。

しかし鮮やかな青空と黄色の砂漠にはグリーンのほうが映えるだろうという理由から、ルークのライトセーバーの色が変更されます。このハン・ソロとレイアをジェダイが救出するというシーンは、スター・ウォーズを代表する名場面になります。

なぜグリーンなのかその意図について神話化したりするのは好きなのだが、時には映画製作上の現実的な理由からだったりもするんだ。

Hidalgo氏はジョージ・ルーカスのコンセプトについても言及します。

ジョージは大体、悪い奴はレッド、良い奴はブルー、あるいは最終的にグリーンでもというものだった。

しかしその後『エピソード2 / クローンの攻撃』では、メイス・ウィンドゥが紫のライトセーバーを使用することになります。大規模なジェダイのバトルシーンでも彼のキャラクターを引き立たせるために、サミュエル・L・ジャクソンがパープルのライトセーバーを主張したことが理由です。

この時はジョージ・ルーカスも態度を軟化させます。紫のライトセーバーの登場にはHidalgo氏も驚きます。

いやあ驚いた、パープルのやつが実現したんだからね。

これまでライトセーバーの各色が持つ意味については、ファンの間でも長年に渡って様々な議論が行われてきました。しかしHidalgo氏は、ライトセーバーの色はモラルやキャラクターを表すものとして、その概念にも注意が必要だとします。

レイのライトセーバー

©Vanity Fair

それではレイがアナキンのライトセーバーが持つ意味はどこにあるのでしょう。

どのようにしてべスピンのクラウド・シティからMaz Kanataの館にたどり着いたのか。そして『フォースの覚醒』ではなぜこのライトセーバーはレイを呼んでいたのか。

この点に関しては、ファンの間で様々な考察がなされています。レイとライトセーバーの繋がりは、彼女がスカイウォーカーとの関りがあることを示唆しているように思えます。

そうでなければ、ラストの対決シーンでアナキン・スカイウォーカーの孫のカイロ・レンではなく、レイの下にライトセーバーが飛んだいった理由もつきません。

Hidalgo氏は次のよう語ります。

一般的に言って、ライトセーバーはそれを作成した者に属することになる。『フォースの覚醒』ではMazはライトセーバーがレイを呼んでいることを説明した。

それが彼女のものになるために呼んだのが、それともルークの手に再び戻ることになることを知っていて呼んだのか…。いずれ分かるときが来る。

現時点ではっきりしていることは、公式には一貫して”レイのライトセーバー”と表現されていることです。少なくとも『最後のジェダイ』では、映画全編を通してレイはアナキンのライトセーバーを使用することになることが考えられます。

そして気になる点として、ルークが自分自身で作成したグリーンのライトセーバーに関しては、これまでいかなるマーケティング素材にも登場しておらず、その所在は不明のままです。リーク情報もルークのライトセーバーを確認できていないという状況が続いています。

果たしてルークはジェダイに対する信仰を失い、それと共にライトセーバーも手放したのでしょうか。

Hidalgo氏は曖昧な表現を使いながらも、安心させるようにこう話します。

オビ=ワンがかつてアナキンに伝えたこの教訓を、我々も心に留めている。

”This weapon is your life.”

ライトセーバーを見失うようなことはない。

Source: Vanity Fair