『最後のジェダイ』ルークはベンが”選ばれし者”だと考えていた


『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』の特集記事がEntertainmentで掲載されており、ルークに関する衝撃の新事実が明らかになっています。

今回の記事は興味深い内容が多数含まれていて、なかでもルークの人物像や背景について語られているのは驚きました。

記事のハイライト:

  • ルークは壊れてしまった
  • ベンが選ばれし者だと思い、全てをつぎ込んでいた
  • フォースに対する信頼を失う。ライトセーバーも同様
  • レイを歓迎しない

かつてのヒーローが大きな挫折を経験し、失意の中姿をくらませた…。オリジナル三部作のファンにとっては、すっかり変わりきってしまったルークを目撃するのはつらいかもしれませんね。

レイは果たしてルークを救うことができるのでしょうか。ルークが抱える心の傷が、『最後のジェダイ』の最大のテーマとなりそうです。

ルークは壊れた戦士

前作『フォースの覚醒』のラストでレイは惑星アク=トゥーを訪れ、かつてルークが所有していたライトセーバーを彼に差し出します。レイは銀河の伝説ともいえる存在を直接目にすることになるのですが、自分の前に立つかつての”ヒーロー”はレイが思い描いていた人物とはかけ離れていたのです。

そこに立っているのはすっかり壊れてしまった人間で、彼は誰との接触も拒み、ライトセーバーに対しても同じ気持ちを抱いています。

マーク・ハミルはこう語ります。

オリジナルの映画の中で楽観的で希望のシンボルともいえる人物が、”ジェダイが終わる時が来た”と発言したのは、みんなを驚かせたと思う。

最初に脚本を読んだとき、開いた口がふさがらなかったよ。”一体どうしたらオリジナル映画の彼からここまで離れちゃったんだ?”これは昼間にちょっと読んですんなり入れるものではなかった。本当に手こずったよ。

レイとの出会い

ルークがレイを暖かく迎えることはありません。これは『新たなる希望』で、ルークとベン・ケノービとの出会いとは対照的なものといえるかもしれません。

レイは警告を受け、そして同時に説明も与えられることになるといいます。

彼女は何事にも希望に満ちているという人物なのですが、一方でレイの人生には常に孤独が付きまとっていました。ルークから受けた拒絶は、レイの”身寄りがない”という心の傷にさらに追い打ちをかけます。

レイはジャクーという過酷な星に捨てられ、孤児としてたったひとり生き抜きます。それにもかかわらず、『フォースの覚醒』での冒険を通してBB-8、フィン、チューバッカ、レイアなどといった心の友にめぐり合います。

冷酷なダークサイドの騎士であるカイロ・レンすらも、レイがもつ強さとタフな人間性に心が惹かれます。

レイにはまさに天性の魅力が備わっているといえるでしょう。

©Entertainment

デイジー・リドリーは次のように話します。

何が起きるにせよ、彼女はいつも歓迎される。誰も彼女を追いやることはできない。

しかしそれも惑星アク=トゥーでは通用しません。ルークが彼女を無視することで、レイはハン・ソロの温かさを恋しがります。

このときにレイは頭の中で何を考えていたのか、デイジー・リドリーが説明します。

たった数日の間に、父親像のような人物を失くした。もう彼はこの世にはいない。代わりにこの気難しい男と島にいて、しかもこの人物は自分のことを好ましく思っていない。

一方でレイはルークに大きな期待も抱いています。彼女が古代のジェダイ・テンプルが存在するこの場所にやってきたのも、ルーク・スカイウォーカーを再び戦いの舞台に引き戻すためです。

全く知らない女の子が突然ライトセーバーをもって現れて、それでさあ一緒に行こうかってそういうふうになるとは思えない。

しかしここで大きな疑問が生じます。果たしてルークは本当にレイのことを知らないのでしょうか。

デイジー・リドリーとは別の場所でおこなわれているインタビューの中で、マーク・ハミルも同じ言葉で疑問を投げかけます。

彼は本当に彼女のことを知らないのかな?

興味深いことに、これから先レイの未来に待ち受けるものが、彼女自身の過去も解き明かすことにつながるのだといいます。

レイは誰と関係しているのか…。彼女はどこからきたのか…。そしてなぜ捨てられなければらなかったのか…。

レイは自身のピースを拾い集めるなかで、それらの破片がルーク・スカイウォーカーとピッタリ交わるのに気付くことになります。

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ベン・ソロが選ばれし者だった

大好きなヒーローが心に傷を負った姿で登場するというのは、ファンにとってはつらいかもしれません。

しかしスター・ウォーズは”遥か昔”に起きた物語です。語るべきストーリーがあるとき、そこには常に争いやトラウマ、心の傷もあります。ヒーローといえど、常に勝者の姿で在り続けることなどできないのです。

ストーリーを書き、監督も務めるライアン・ジョンソンは、今作でルーク・スカイウォーカーの領域に切り込むことになります。前作『フォースの覚醒』では、ルークのジェダイ・アカデミーが失敗したという情報だけが登場し、それ以外は不透明なままでした。

しかし『最後のジェダイ』では、ルークの失踪をめぐる理由がついに語られることになります。

ライアン・ジョンソン監督は次のように話します。

ストーリーを書くにあたって最初のステップとなったのは、なぜ彼があの島にいるのかということだ。

彼が腰抜けではないことはみんな知っている。怖いから隠れているわけではない。しかし一方で、彼の友人たちが危機に陥っていることに気付いているだろうということも事実だ。彼は銀河がまさに自分を必要としていることを知っているはずだ。

それらに対する答えがなければならない。ルーク・スカイウォーカーが自分が正しいことをしていると思えるような何かだ。

そしてそれが一体何なのか解き明かすことが、レイにとっての冒険といえるだろう。

『フォースの覚醒』ではハン・ソロとレイアの息子であるベン・ソロ(カイロ・レン)がダークサイドに堕ち、ルークの弟子たちを殺し、アカデミーを崩壊させた過去が明らかにされました。

しかしなぜルークは戦うことをせず、そのまま姿を消すという決断に至ったのかについては説明はなされませんでした。

©Entertainment

マーク・ハミルはインタビューの中で、ルークがフォースとのつながりを疑い始め、長年にわたり読み間違えていたのではないかと考えていることほのめかします。

ルークは大きな間違いを犯した。自分の甥が選ばれし者(the chosen one)だと考えていたんだ。だから自分のもつもの全てをカイロにつぎ込んだ。オビ=ワンがルークにしたようにね。

そして彼は裏切られた。悲劇的な結末と共にね。ルークはそれに対する責任を感じた。

それが再び復帰するうえでの第一の障害となるものであり、ジェダイ・ヒエラルキーにおける彼の地位にとっての障害にもなるだろう。

自分の責任だという感情。ベンの中で渦巻いていた闇に手遅れになるまで気付くことができなかった、そういう罪悪感だよ。

映画では語られることのないストーリー

マーク・ハミルによると、キャラクターの背後には映画で解き明かされることになるもの以上に様々なストーリーがあるといいます。

膨大な量のバックストーリーが存在し、みんなのイマジネーションにゆだねられることになるだろう。僕自身もそれらを考えたうえで、自分の仕事に取り組んだ。

メインストーリーにはそれほど重要ではないから、それらの大半が僕だけのためのプロセスだったよ。ライアンと話をして、『ジェダイの帰還』の後ルークの身に一体何が起きたのか、そのシナリオを練り上げていったんだ。

ルークは年齢を重ね、オリジナル映画でのオビ=ワン・ケノービと同じ年に達したわけですが、それでも若き日にタトゥイーンの夕日を眺めていたあの頃の面影を残しているといいます。

多分ルークは今でも水平線を眺め、もっと優れた存在になれたはずだって考えることがあると思うよ。オビ=ワンが彼にそうなるように望んでいたようにね。

だけど人生とは不完全なものだよ。争いなくしてドラマは生まれない。よく聞いてほしい、『最後のジェダイ』ではたくさんの争いを目撃することになるよ。これだけは確かだ。

©Disney / Lucasfilm


©Disney / Lucasfilm

希望を失くし、後悔の念に押しつぶされている今、ルークは一体何を成し遂げようとしているのでしょうか。ルークが再びかつてのヒーローとしての姿を取り戻すには、レイが大きな役割を演じることになるかもしれません。

Source: Entertainment