『最後のジェダイ』アダム・ドライバーはいかにしてカイロ・レンになったのか


スター・ウォーズというビッグタイトルの映画で悪役を演じるというのは、とてつもない集中力を要するものです。それこそリアルの世界でもダークサイドに堕ちるくらいの心意気が求められるのかもしれません。

そんなシリアスなアダム・ドライバー(カイロ・レン役)に対して、陽気な共演者はハグを求めようとするのですが…彼の反応はどういったものだったのでしょうか。

徹底的な役作り

アダム・ドライバーは2012年に放送されたドラマ『Girls』に出演し、エミー賞にもノミネートされています。『フォースの覚醒』に出演する以前に、既に俳優として成功していたアダム・ドライバーは、スター・ウォーズ新三部作にフレッシュさだけでなく、彼独特の重みも与えます。

オリジナル三部作のアレック・ギネス(ベン・ケノービ)がそうだったように、アダム・ドライバーは大ヒットフランチャイズといえでも自分のスタイルを変えるようなことはしません。

スター・ウォーズだけでなくどんなキャラクターであっても、個人的に重要なものを見つけるようにしている。

俳優になるということはおかしなことだよ。自分がすること全てが生きるか死ぬかの2つにみえてしまうんだ。

カイロ・レンになるための心の内のプロセスも含めて、アダム・ドライバーは非常に用意周到です。

あのキャラクターについて、苦しいと思えること、自分と結び付けられるもの、自分の中にとっておきたいもの、そういった色々なものが存在する。

アダム・ドライバーのシリアスな雰囲気は彼自身のテリトリーを形成し、他の共演者にも立ち入ることは出来ません。

©Vanity Fair

マーク・ハミル

ルーク・スカイウォーカーを演じるマーク・ハミルはこのように語ります。

アダムにこんなことを言ったことがあるんだ。君のやり方やテクニックを僕は知らないけど、でも君は一応僕の甥だったわけだよね。じゃあ恐らく過去のいずれかの時に、膝の上に君をのせて抱っこしたかもしれない。赤ちゃんのときに面倒見たかもしれない。

今では僕ら2人はスカイウォーカーの家族からは疎外されてしまったけど、でもそういう側面もあるわけだ。

僕が言いたかったことは、もし君が望むなら一緒にランチに行くことだって出来るし、他にも一緒に付き合ったりすることができるということなんだ。

しかし自分自身のメソッドが確立されているアダム・ドライバーは、そんなマーク・ハミルの申し出に応じることはなかったそうです。

ジョン・ボイエガ

一方ジョン・ボイエガ(フィン役)はそういった問題が放置されていることを見逃す性格ではなく、場合によっては撮影現場の雰囲気を明るくすることも必要だと感じたようです。

ある日、ボイエガはデイジー・リドリー(レイ)と一緒に行動に移します。撮影現場を明るくして、以前の良かったときを取り戻すために協力したといいます。

そしてアダム・ドライバーについては、ボイエガには彼をライトサイドに引き戻すための特別な作戦がありました。

特に何も理由もなく、アダムにハグしたんだ。でも彼はただそこに立ってただけだったね。アダムは僕が終わるのをただ待ってたんだ。

アダム・ドライバーは徹底的にカイロ・レンの世界に入り込んでいるようです。そこにはマーク・ハミルといえでも立ち入ることはできません。

今回のインタビューで判明したアダム・ドライバーの一連の行動は、映画内でのカイロ・レンとルークの心の隔たりを示唆しているように感じます。

カイロ・レンとルークの関係は修復不可能なほどまで壊れてしまったわけですが、2人の間の過去には一体何があったのでしょうか。

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Source: Vanity Fair