スター・ウォーズ続三部作の構想 – 監督の過去の発言から考える


スター・ウォーズ続三部作のストーリープランは事前にどこまで考えられていたのか。そのことを考える上で貴重な情報が再浮上しています。

swinfogroundによって撮影関係者の過去の発言がまとめられており、今回の記事では、ストーリー構想に関係するJ.J.エイブラムス監督とライアン・ジョンソン監督の過去の発言を取り上げたいと思います。

ちなみに、ここで紹介するのはストーリープランや脚本製作に関連するものなのですが、その他にもレイの両親について貴重な発言が発掘されているため、それはまた別の記事で扱います。

続三部作のプラン

J.J.エイブラムス監督

一番初期の段階なのだが、物語の概要を書いたり、新しく考え付いたものがあって、私たちはそれがエピソード8か9に入るだろうと思っていた。その中のいつくかのものは私自身もぜひ実現させたかったのだが、すぐにそれらをエピソード7に詰め込むのは無理だろうと気付いた。その後、ライアン・ジョンソン監督がやって来て、彼は我々が考えたものに近い形でそれを組み込んでくれた。また、他のある部分においては、私たちには想像すら付かなかった方法でね。

フォースの覚醒に至るまでと、その後はなにが起きるのかについて、私たちがもっていたアイデアは非常に膨大だった。だから、現時点で我々がもっているものに加え、これから向かう先についても、かなりたくさん話し合う必要があった。

– J.J.エイブラムス、2015年12月18日、Yahoo Movie

ある特定の事柄に関して、ラリー(カスダン)と私にはたくさんの考えがあり、エピソード8を監督するライアン・ジョンソンとそれを情報共有した。彼にも考え付いたものがあったため、我々があのとき最後にしていたことに少し修正を加えることは出来ないかと頼んできた。ほとんどのものはそうしたよ。だけど、いくつかのものは少し変に感じられため、それは彼のほうが修正することになった。まあでも、これは単なるコラボレーションの類だよ。

– J.J.エイブラムス、2016年1月8日、The Hollywood Reporter

ライアン・ジョンソン監督

エピソード8を書く作業は、私がこれまで書いてきた中で一番楽しいよ。

キャスリーン・ケネディと彼女のクリエイティブ・チームは、監督に対してもしつこくて屈することはない。彼らは「あなたにこれを選んで、それを自分の好きなように変えてほしい」と言ってくる。

– ライアン・ジョンソン監督、2014年9月20日、Digital Spy

J.J.エイブラムスにした一番大きな頼み事は、R2をレイと一緒にして、BB-8をレジスタンスに残してもらったことだ。

– ライアン・ジョンソン監督、2017年5月4日、Entertainment

最初にしたことのひとつは、サンフランシスコに行き、6週間かけてストーリーを理解しようとしたことだ。一週間に数回通い、キャスリーン・ケネディ、キリ・ハート、パブロ・ヒダルゴやストーリーグループの人たちと一緒に座って話し合った。エピソード7の撮影で出来上がった映像も届いていて、あの段階では私たちは(EP7の)脚本や出来上がったものなどを見ていた。

– ライアン・ジョンソン監督、2016年、Star Wars Celebration London

考察

今回まとめた発言内容を見る限り、EP7の時点で続三部作全体のストーリープランがすでに出来上がっていたことが分かります。

ライアン・ジョンソン監督は去年、「脚本については完全な自由を与えられた」と答えていたのですが、J.J.エイブラムス監督の過去の発言から判断するに、EP8の大枠や重要なプロットポイントは事前に決められていて、ライアン・ジョンソン監督もそれを採用したことがうかがえます。

©Lucasfilm

ちなみに、ストーリーグループのパブロ・ヒダルゴもツイッター上で、「ライアン・ジョンソンはあのように言ってるが、ストーリー概要は一応決められていて、全くの白紙というわけではない」と説明していたことがあり、このことも上記の話を裏付けます。

実はこのような監督とルーカスフィルム(あるいは脚本家)側との見解の違いというのは他にもあり、『ハン・ソロ』のときもモールの誕生秘話について双方が異なる説明をおこなっています。

ローレンス・カスダン: 「息子のジョナサンが発案者。調べてみると、ストーリー上矛盾はないことが分かり、それを採用することにした。」
ロン・ハワード監督: 「自分が参加したときにはまだ未決定だった。リストだけ渡され、その中から私がモールを選んだ。」

と、このようにモールの決定プロセスについても少し食い違いがあることが分かります。ルーカスフィルムはなるべく監督に裁量権を与えようとしているため、時としてこのような認識の違いが発生するのかもしれません。

©Lucasfilm

最後に

J.J.エイブラムス監督の話では、

  • 最初に物語の概要を書いた
  • ライアン・ジョンソンが自分たちが考えたものに近い形で、それをEP8に組み込んでくれた

と述べており、EP7のときに考えたストーリー構想が『最後のジェダイ』で採用されていることが分かります。いったいどの程度までアイデアが共有されているかは不明なものの、コリン・トレボロウや『ハン・ソロ』のコンビ監督が降板させられたことを考慮すると、ライアン・ジョンソン監督はルーカスフィルムの意向に沿うかたちで進行していたことが推測できます。

©Lucasfilm

当初の予定では、EP7はJ.J.エイブラムス、EP8はライアン・ジョンソン、EP9はコリン・トレボロウという流れだったこともあり、三部作がそれぞれバラバラに製作されていることへの懸念もあったわけですが、その点についても今回の記事で見たように、やはりJ.J.エイブラムス監督(あるいはカスダンなど初期の脚本製作に関わった人物たち)の意志が続三部作全体に反映されていると考えるのが妥当なように思えます。

Source: swinfoground


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