『Bloodline』レイアとダース・ベイダーの血縁関係は秘密、生涯憎み続ける


2016年に発売されたレイアが主人公の小説『Bloodline』は『スター・ウォーズ / フォースの覚醒』の5、6年前が舞台となり、銀河内の政治状況や対立が描かれています。

新共和国はPopulistとCentristの二つの派閥に別れ、それぞれの思想の違いにより溝は深まるばかりです。レイアはPopulist派の議員として、それぞれの国が主権を維持することが民主主義にとって必要であるとの立場をとっています。

そしてこの小説の重要なこととして、レイアの血縁関係”Bloodline”は長い間ごく限られた者しか知らない秘密であり、この秘密の暴露が新共和国内の混乱にも繋がっていくのです。

ダース・ベイダーを生涯恨む

小説のなかでレイアは、実の父親、ダース・ベイダー(アナキン・スカイウォーカー)の行動について思いを巡らせることが何度かあります。

彼女が信頼を置く議員のひとりとの会話のなかで、レイアはダース・ベイダーから拷問を受けたことがあるという過去を告白します。

しかしこのときも、レイアはダース・ベイダーが自分の実の父親であるという事実は伏せます。

スター・ウォーズの世界では、ダース・ベイダーとスカイウォーカーの双子との血縁関係を知る人物は、レイア/ルーク/ハン・ソロの三人のみです。息子のベン・ソロすらもダース・ベイダーとの関係については知らされていません。

小説ではレイアがルークとの会話を思い返すシーンがあります。

ルークはレイアに父親との最後の時間のことについて語って聞かせます。最後の瞬間、父はダークサイドを捨てルークの命を救い、再びアナキン・スカイウォーカーに戻ります。

©Disney / Lucasfilm

レイアによると、ルークがこの話をするときは、いつも気高い喜びの表情が浮かんでいたといいます。ルークが体験したあの日の思い出は、彼に安らぎと喜びを与え、それがルークの心の支えとなります。

しかしこれはルークのみが経験したことで、レイアにはこの想いを共有することはできません。これがルークとレイアの決定的な違いであり、ダース・ベイダーという人物の捉え方にもふたりの間で大きな隔たりがあります。

©Disney / Lucasfilm

レイアは当時の自分を振り返ります。

オルデランの惨劇の後、自分を唯一突き動かしたものは、ベイダーに対する強い憎しみだったのかもしれない。ときどきそんなふうに思うことがある。

『エピソード6 / ジェダイの帰還』でルークは父親が罪をあがなう瞬間を目撃し、父と子の間には心の平穏が訪れます。

一方レイアはベイダーに対する怒りに満ちていて、あれから20年以上が経過しても、父親の最後に取った行動がレイアの心を癒すことはありませんでした。

レイアはベン(カイロ・レン)を許すのか

©Disney / Lucasfilm


生涯父親のことを許すことはなかったレイアですが、皮肉なことに実の息子であるベン・ソロはダークサイドに傾倒し、ダース・ベイダーを崇拝するという道を辿ってしまいます。

仮にこの先レイアがベン・ソロと対峙する瞬間があった場合、果たしてレイアは息子の罪にどう向き合うのでしょうか。おそらくこの点は、続三部作での最大のテーマとなりそうです。

ここで思い出されるのが、ルーカスフィルムのケネディCEOの言葉です。彼女によれば、『フォースの覚醒』はハン・ソロ、『最後のジェダイ』はルーク、そして三部作ラストの『エピソード9』はレイアが全面に出る予定だったといいます。

残念ながらキャリー・フィッシャーが昨年末に亡くなったことで、レイアに関する当初のストーリーが大きく変更されたことも予想されます。もしかすると『エピソード9』ではレイアとベン・ソロが再び出会うシーンがあったかもしれません。

しかしそれでもルークがベン・ソロに贖罪のチャンスを与えるということも考えられます。三部作のラストの最後に、カイロ・レンが再びベン・ソロに戻る瞬間が訪れるのでしょうか。

今回の三部作の重要シーンの1つとなりそうです。

Source: THERE HAS BEEN AN AWEAKENING