『ハン・ソロ』キーラのラストシーン、ロン・ハワード監督が解説


※記事には映画のネタバレが含まれます

『ハン・ソロ / スター・ウォーズ・ストーリー』のクライマックスでもあるキーラのラストシーン。キーラはなぜハンを一緒に脱出しなかったのか?キーラが逃げるという選択肢もあったのでは?このときのキーラの心境について、ロン・ハワード監督が自身の解釈を語っています。

シーンの背景としては、ドライデン・ヴォスを倒した後、ハンは裏切り者のベケットを追いかけようとエレベーターに向かうものの、キーラは「私もすぐに行くから」と伝え、その場に残る選択をする…という場面です。

このシーンに関するひとつの解釈として、「ヴォスが死んだ今、キーラは組織の中で這い上がるチャンスと捉えたのではないか」と考えた人もいるかもしれませんが、ロン・ハワード監督の見方は別にあるようです。

利他的な行動

私の考えでは、彼女はハンと一緒に逃げられないことを知っていたのだと思う。それはふたりの死につながるかもしれないからだ。彼女は自分も後で一緒に行くからとハンを安心させ、彼を行かせようとする。だが、本当は自分にはそれが出来ないことを知っていた。彼女にはこの後始末をする必要があったのだ。

彼女は心のどこかで、報告した後に姿を消すこともできると期待していたかもしれない。しかし、モールが彼女を封じ込めた。彼の言葉、「ダソミアに来い。これから我々はもっと緊密に連携することになるぞ。」があり、観客は「ああなんてことだ、支配的なボスが消えたと思ったら、今度はさらに恐ろしい奴が現れた」と理解する。

しかしある意味、これがキーラの野心を掻き立て、彼女はさらに力のあるポジションにつくことになる。あるいは、さらに危険なポジション、ともいえるかもしれないが。

ロン・ハワード監督によると、キーラの決断は利他的なもので、ハンに対する純粋な想いから取った行動とみることができそうです。そして、モールに連絡を取ろうとホログラムを起動させた瞬間、あの段階ではまだキーラは心のどこかで「ハンと一緒に抜け出せるかもしれない」と願っていたようです。

©Lucasfilm

しかし、モールがその動きを完全に封じます。ベケットが裏切り、約束のブツも持ち去られたと話すキーラに対して、モールは疑いの目を向けます。

「ひとりでそれをやったというのか?」(モールが笑う)

「ダソミアに来い、そこで裏切り者をどうするか話し合おう」という言葉は、キーラの覚悟が問われています。私の解釈では、モールにはキーラがドライデン・ヴォスを殺したかどうかはあまり大事ではなく、むしろ組織のボスになるにはそれくらいの度胸が据わった人物のほうがいいと考えた可能性すらあります。

そしてキーラの覚悟を問うべく(あるいは完全に支配する狙いもあり)、彼女をダソミアに呼び出した…という流れのように思われます。

©Lucasfilm

また、モールはキーラの心の動揺、フォースの乱れも感じ取ることができるため、「キーラ、お前のことなど全てお見通しだぞ。同じことが私に通じるとは思うなよ。」と暗に警告を発しているシーンでもあります。モールがライトセーバーを起動した意図もここにありそうです。

Source: Empire


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