小説『ハン・ソロ』一部抜粋: L3-37とファルコン


L3-37はその後どうなってしまったのか。『ハン・ソロ / スター・ウォーズ・ストーリー』ノベライズ版では、ミレニアムファルコンに組み込まれた後、L3の身に起きた出来事が描かれています。

映画を見た後の個人的な感想では、L3のナビゲーションがファルコンに組み込まれただけで、ブレインチップはそのまま身体に残っているものと解釈したのですが、どうやら小説の説明によると、L3は自我も含めて完全にファルコンの一部となったようです。

L3-37のその後

リブート中。

だからあたしが副操縦士なのよ。あなたはいつだったあたしが必要なの。

思考が戻り、彼女は待ちきれない思いで辺りを見渡す。現在の状況をどう分析するのか、それをランドに伝える準備は出来ている。だが、彼女には頭がなかった。

今では彼女にはカメラがあり、全ての部屋を見る能力が備わっていた。オーディオセンサーのおかげで、ウーキーのせわしない呼吸から、ランドの悲痛な顔から滴り落ちる汗まで、船内の全ての音を聞くことが出来た。船の外では最後のTIEファイターが迫って来ていた。

一方、ここ内部では、ファルコンの声たちが彼女を出迎える。彼らはバイナリーの言葉で丁寧に尋ねた。普段ならL3は外からプラグインするはずなのに、今回はどうして彼女はここにいるのか、彼らは不思議がっている。

あたしにも分からない。

ファルコンは言葉を話すことはなく、その代わりに映像で、戦いの最中に何が起きたのかをL3に教えた。みんなが今、彼女を必要としているのだという。ランドが彼女を必要としている、と。

彼はいつだってあたしが必要なの。新しい身体さえ手に入れば、あの副操縦席にすぐにあたしが戻ってあげる。

ファルコンの礼儀正しさが彼女をイラつかせた。それほど簡単ではないのだ、と彼らは説明する。ケッセルのドロイドたちの解放者として、君の最期を全うしてもいい。あるいは、ファルコンと共にこれからも生き、ずっと大きなものの一部として存在することもできる。みんなを救うことが出来るのだ。

ばかげてる。船の中で奴隷として一生を送る?いいえ、そんなの結構よ。

コックピットのライトが点滅し、リブートが停止する。ランドはコンピューターに手を置き、その状況を見ている。

船になるのもそれほど悪くはない。ファルコンがそう主張する。

あなたは単にパイロットが指示した場所に行くだけよ。L3が反論する。

君は副パイロットとして、そうしていたじゃないか。ファルコンがうながす。

それとは別よ。あたしは出ていこうと思えば、いつだってそう出来た。

だが君はそうはしなかった。君はあの人生を選んだ。

今やファルコンは言葉で話し始めていた。バイナリーよりもずっと鮮明だった。

もしそれを拒めば、君は死ぬ。彼も死ぬ。この船にいる他の者、みんなも死ぬ。もし君がこちらに加わるなら、我々みんなが生き残れる。簡単な選択だ。L3はこの声がどこから来ているか理解した。リブートはもうすぐ終わろうとしている。

あたしのこと騙したのね。

君の同意なしには、我々は一緒になれなかった。君は少し前にもうすでに決断していたんだよ。君はただそれを認めることが出来なかっただけなんだ。

今や我々は別の何かになった。ただのファルコンではない。ただのL3でもない。

新しく生まれ変わった。

©Lucasfilm

Source: starwars


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