※記事には映画のマイナーなネタバレが含まれます
『ハン・ソロ / スター・ウォーズ・ストーリー』ではハン・ソロの名前が誕生するシーンも描かれているのですが、脚本を担当したローレンス・カスダンによれば、5年前、ディズニー幹部にプレゼンテーションした際に使用されたシーンがまさにこの場面だったことを明かしています。
一応、該当シーンの背景を簡単に説明すると、
以下、ネタバレを含みます
映画冒頭、惑星コレリアにいるときのハンにはファミリーネームが存在せず、コレリアから脱出するため帝国軍に志願したときも、名前を聞かれ「ハンだ」とだけ答えます。そのため、その場にいたオフィサーが「じゃあ、お前はソロでいいな」と名前を即興で記入します。これが”ハン・ソロ”の誕生シーンです。

©Disney / Lucasfilm
一部のファンはこのシーンについて「安易だ」「安っぽい描写だ」との感想をもったようなのですが、実はカスダンにとっては非常に重要な意味をもっていたようです。
私がこのことに取り組んだのは5年前のことで、まだディズニーも加わっていなかった頃の話だ。そして、それから三週間後に会社がディズニーのものとなり、彼らがマリン(ルーカスフィルムの所在地)を訪れた。そのときにキャシー(ケネディ)はみんなを集めて、ボブ・アイガーやアラン・ホーンなどに見せるための五分間のプレゼンテーションを作らせた。
私のプレゼンテーションは、ハンが移民局にやって来て、そこで誰かが「お前の名前は?」と聞くものだった。それは単に彼が名前を持っていないというだけではなく、彼の人生についても多くを物語っている。ハンは「俺には誰もいない」と答えるのだが、私にはそれがとても孤独で心細く感じられた。そして、この男はまさにその名前を背負っていくことになるのだ。
ボブ・アイガーは「よし、私も仲間に入れてくれ」と言った。それがあの日に起きたことだ。彼の反応は私のものとまさに同じで、とても感動したよ。
ハンは何も持たない男だ。ハンのことを何も知らない人が彼に名前を授け、それが今後の物語にずっと付いて回ることになる。
興味深いことに、ディズニー幹部向けのプレゼンテーションでは「ハンの名前が誕生するシーン」が用いられ、その結果、晴れてゴーサインが出ます。カスダンにとって上記のシーンはハンを語る上で非常に重要なエピソードで、ボブ・アイガーの反応もまさにカスダンの期待通りのものだったようです。

©Disney / Lucasfilm
ちなみに、かなり以前にボブ・アイガーが映画について質問を受けた際、「ハン・ソロの名前が誕生する経緯が描かれる」と返答していて、これが単なる比喩的表現なのか、それとも本当にこのようなシーンが登場するのか、ファンは困惑していました。今回の情報をふまえると、ボブ・アイガーが見たプレゼンテーションはまさにそのシーンであり、一貫して本当のことを話していたようです。
Source: MOVIE DASH
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