スター・ウォーズ続三部作、『フォースの覚醒』以後のストーリーは全くの白紙だった


スター・ウォーズの映画のストーリーがどれくらい前もって計画されているのかは、ファンの間でもこれまで熱心に議論されてきました。

ルーカスフィルムがディズニーに買収されたこともあり、スター・ウォーズの映画のストーリーがディズニーに過剰に干渉されてしまうのではないかと、一部ファンも懸念したかもしれません。ルーカスフィルムのライターや映画監督の製作過程にディズニーが関わることで、映画自体がディズニー風味に変えられてしまうのではないかと心配しても不思議ではありません。

遡ること2015年、『スター・ウォーズ / フォースの覚醒』で監督を務めたJ.J.Abramsやルーカスフィルムのキャサリーン・ケネディCEOは、そのようなことはないと説明しています。

しかしそうはいっても、やはり疑ってしまうのがスター・ウォーズのファン。

そして最近『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン監督とファンがTwitter上でやり取りされた会話から、ストーリーの製作過程についての興味深い事実が明らかになりました。

監督がストーリーを決定

ライアン・ジョンソン監督

ストーリーを書き始めた時点では、『最後のジェダイ』に関しては何も決まっていなかった。仕事を開始する上でのテンプレートは『フォースの覚醒』のみだった。

ルーカスフィルムのストーリー・グループ

ルーカスフィルムのストーリー製作チームを指揮するPablo Hidalgo氏は、このように説明します。

  • 今回の続三部作だけではなく、これまで以前の2つの三部作も同様に製作された。唯一の決定事項は、アナキンがダークサイドに堕ちて、ベイダーのスーツが必要なくらい負傷することのみだった。
  • 『エピソード5 / 帝国の逆襲』は製作開始前は4つの脚本草稿が存在した。

キャスリーン・ケネディCEO

©Disney / Lucasfilm

最近行われたインタビューの中で、続三部作の物語が『エピソード9』で完結するのか、それともそれ以後も継続するのかについては、今の段階では不透明であることを説明しています。

今回の三部作(エピソード7 – エピソード9)のストーリーについては、製作チーム自体もエンディングを決めずに製作している状態なため、物語がエピソード9で終了するのか、あるいは一部の要素はエピソード10以降に持ち越されることになるのか、この辺はルーカスフィルム自体も全体像を掴めていないようです。

考察

ライアン・ジョンソン監督は『最後のジェダイ』の脚本を書くうえで、完全に自由であったことを強調しています。そしてルーカスフィルムのストーリー・チームとケネディCEOもそのことを確認しています。

そうなると浮かび上がる疑問は、一体『フォースの覚醒』はどれだけ計画が練られて製作されたのかということです。

恐らくファンが気になる要素としては、

  • レイの出自
  • スノークの正体
  • 三部作でのルークの役割
  • ルークとスノークのストーリー上での展開

これらがファンが疑問を抱いていたことで、今後の映画では描かれることになることが期待されています。

しかしストーリーのかなりの部分が各監督の自由裁量に委ねられていて、三部作の結末すらも『フォースの覚醒』の撮影時点では考えられていなかったとすると、全ての要素が三部作で収束するとは限らない可能性も当然出てきます。

もちろん仮にJ.J.Abrams監督が『フォースの覚醒』でレイを死なせたとしたら…さすがにルーカスフィルムからNGが出たと思います。そういった意味では完全な自由ではなく、ある程度の道筋は出来ているのではないかとも推測できます。

ただしPablo Hidalgo氏が語ったように、脚本草案すらも完全に破棄されることもあるため、ルーカスフィルムが当初に定めて大まかなストーリーの道筋も当然各監督によって変更されていくというのが現実だと思われます。

©Disney / Lucasfilm

そうなると『フォースの覚醒』でJ.J.Abrams監督が任されていた仕事は、あくまで”新世代のキャラクターを紹介し、オリジナル三部作のキャラクターと引き合わせること”くらいだったのでしょうか。少なくともストーリーやキャラクターに設定に制限を加えるようなことは避けるよう要請を受けていたかもしれません。

レイの出自やルークの周辺事情があの時点で決定されていなかったとすれば、『フォースの覚醒』の曖昧なエンディングも次回作に自由を与える必要性を考慮すると納得できます。

そしてケネディCEOが説明するように、三部作のストーリーには不確実性が存在し、それが想定以上に大きい場合は、プロット上での冒険は避け映画でのストーリー展開は少なくなることも考えられます。

つまり、『最後のジェダイ』と『エピソード9』のストーリー上の進展は少なくし、映画が終了してある程度共通認識が出来上がった後で、それを小説やコミックなどで補完していくというやり方をルーカスフィルムが選択する可能性もあるかもしれません。

『フォースの覚醒』のトレイラーではルークが一切登場せず、実際の映画でもラストのワンシーンのみというのは誰も想像できなかったのではないでしょうか。

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©Disney / Lucasfilm

『最後のジェダイ』でもルーク / レイのストーリー進展は意外に少ないことも十分考えられます。

ちなみに一部ファンは撮影現場を見学していて、そのストーリー予想によると、映画ラストでルークはスノークと戦う決意をして旅立つ、一方レイはカイロ・レンへと向かっていくというものだそうです。

現在の個人的な見方でも、惑星アク=トゥー(ジェダイ編)のストーリーは、

  • レイの出自は不明
  • レイはなぜかフォースの素養が強い
  • ルークは不本意ながらもレイのトレーニングを開始する
  • 最終的にレイは、ルークを再び表舞台に連れ出す役目を担う
  • ルークとカイロ・レンを導き、スカイウォーカー家を救うことがレイの運命
  • 映画ラストで2人は、それぞれの目的のため別々の道へと旅立っていく

こういった流れになるのではと予想しています。

レジスタンスvsファースト・オーダー(レジスタンス基地、カジノの惑星、惑星Crait)、さらに惑星アク=トゥーでのジェダイ編のストーリー展開、そしてカイロ・レンがルークの居場所を突き止めやってくる…。正直これだけでも2時間を超えそうな範囲なので、スノークの目的や真相については『エピソード9』に持ち越されることになるような気がします。

Source: SWNN