Marvelコミック『Darth Maul』#1のあらすじ/レビュー


『スター・ウォーズ エピソード1 / ファントム・メナス』のダース・モールは一作のみの登場にもかかわらず一躍人気キャラとなり、スター・ウォーズのフランチャイズ全体を通しても存在感の強いヴィランといえます。

映画ではオビ=ワンに敗北を期すのですが、アニメシリーズの『クローンウォーズ』や『反乱者たち』では再登場し、ダース・モールのその後の足取りが描かれています。

今回の記事で紹介するコミックはマーベルからリリースされるミニシリーズで、舞台となる時代は映画『ファントム・メナス』以前のことです。ダース・モールの過去にスポットが当たります。

『Darth Maul』#1のあらすじ

©Marvel/ Lucasfilm


物語は惑星Twon Ketteでダース・モールがモンスター(Rathtar)と戦っている場面から開始します。ダース・モールは非常に危険なハンターなのですが、このコミックの面白いところはダース・モールの野獣性と彼の内面の独り言との対比にあるかもしれません。

ダース・モールもRathtarも凶悪で引くことを知らない性格という共通点があるのですが、群れで行動するRathtarと違い、ダース・モールはたったひとりで戦いに挑みます。

ダース・モールが心の底から望むことは、憎しみや怒りそして血への欲望を解き放つことにあります。そしてジェダイこそがダース・モールがいずれ戦うことになる相手であり、そのために訓練を行っています。

しかし師であるダース・シディアスはダース・モールの行動を固く禁じます。そのため彼はジェダイを付け狙い、その機会をうかがい期待に胸を膨らませます。

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ダース・シディアスは弟子のことを快く思わず、ダース・モールの行動が自分の計画を脅かしかねないことを危惧します。なぜならダース・シディアスのプランは、その身分を誰にも知られないということに計画の成否がかかっていたからです。

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シディアスは自らの計画遂行とダース・モールの欲求の両方を満たすため、彼をあるミッションへと送り出します。ダース・モールはケラックス星系を訪れ、通商連合によって行われる秘密の採掘プロジェクトを海賊グループからの危機から守るという使命を受けるのです。

ダース・モールは海賊たちを難なく対処するのですが、そのなかでジェダイのパダワンが犯罪者カルテルによって捕獲されているという情報を得ます。このパダワンは近くオークションにかけられ、最も高い値段をつけた者に売られることになるのですが、ダース・モールここである計画を思いつきます。

ライトサイドとダークサイド。2人の立場は違えど、お互い弟子として訓練中であり同じ地位にあるといえます。彼にとってこのパダワンは自分の力を試す絶好の機会だったのです。

今回のミッションが秘密作戦だったこともあり、このことは師であるダース・シディアスには絶対に知られてはなりません。ダース・モールは通商連合との件を素早く終わらせ、パダワンのもとへと急いで向かいます。

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捕らえられたパダワンを救出するためにジェダイも間もなくその場所に到着することが予想されるのですが、ダース・モールはそれより先にパダワンと接触する決意です。

感想

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このコミックのミニシリーズでは、ダース・モールの冒険がそう簡単に進むとは限らないことが説明されています。もしダース・モールがフォースのライトサイドからの誘惑を経験するというようなことがあるとしたら面白いかもしれません。

またこの先登場することになる若きパダワンの実力はどれだけのものなのか。ダース・モールとこのパダワンとの勝負の行方にも興味があります。

ダース・モールは怒り、憎しみ、恐怖といった感情が渦巻く存在であり、まさにダークサイドを体現するキャラクターといえます。モールがダース・シディアスの弟子であった時代は陰に隠れていた時期でもあり、その登場は映画『ファントム・メナス』まで待たなくてはなりません。

ダース・モールはどう猛な大型犬のような存在で、ダース・シディアスによって押さえつけられていたわけですが、そのなかにあってもダース・モールの心の中では憎しみが燃えたぎり、彼の忍耐は日に日に我慢の限界へと近づいていきます。

ダース・モールとジェダイとの遭遇はまさに導火線に火が付いたような状態といえます。ライトサイドとダークサイドの争いはスター・ウォーズの醍醐味に1つでもあり、それがシスの視点からみられるというのは今回のコミックの良さかもしれません。

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Source: SWNN