ファズマの小説から一部抜粋、ファズマとファースト・オーダーの出会い


9月1日のForce Friday IIに『スター・ウォーズ / 最後のジェダイ』関連の商品が全世界で一斉に発売開始となるのですが、同じ日にキャプテン・ファズマを主人公とした小説『Phasma』も発売日をむかえます。

小説『Phasma』ではファズマの過去の物語が展開することになり、公式サイトにてその一部抜粋が紹介されています。

荒れ果てた星、Parnassosで暮らすファズマが、ファースト・オーダーを初めて目撃した日のことが記されており、ファズマの過去を少し垣間見ることができます。

『Phasma』から一部抜粋


ファズマが暮らす星: Parnassos
ファズマのグループ: the Scyre

ファズマとその戦士たちは爆発が高く舞い上がるのを目撃し、ただちに出かける準備にとりかかった。宇宙船の残骸が空に軌跡を残す。ファズマは双眼鏡を取り出し、それが墜落していった方角を注意深く確かめる。

可能性は低いが、あのような船だ。略奪にあうことも考えられる。しかし同時に希望もあった。あの船を回収して、この星を出ていくために使用することもできるかもしれない。

あれだけの船が墜落するのは誰も見たことがない。Parnassosの外には広大な銀河が広がっていることの証拠でもあり、この星では決して掴むことのできない未来への希望でもあった。

このような危険な惑星で生きていくのは楽ではなかった。外の世界では当たり前のように存在する便利さやテクノロジーもここにはない。せめてメタルやメカ、服、薬、食べ物、そしてまだ使用可能なブラスターなど、なんでもいい。あの船に何か残されているかもしれない。ファズマの世界ではこれ以上ない豪華品といえる代物となるだろう。

しかし急がなくてはならない。他のテリトリーで暮らすグループも同じようにあれを目撃して、すでに出発の準備をしているに違いない。流星(falling stars)、彼らはそう呼んでいたのだが、これはめったに起きることではない。さらに、今回の船はScyreたちがこれまで見てきたなかで、最も光り輝くものであった。あまりのまぶしさに、船が惑星へと舞い落ちてくるときは、目を覆わずにはいられなかった。

船から一部が飛び出し、別々に落ちていったようだ。それが向かった先は、敵のクラン”the Claw”との境界に位置するエリアでもあり、ファズマたちは急ぐ必要があった。

しかし、船の墜落現場まで向かうのは簡単ではありません。ファズマたちが暮らす環境は岩肌の崖が続き、そのふもとには海もあります。そのためジップライン、ロープの橋、ネットやハンモックなど様々なものを利用して進むことになるのですが、敵との境界付近に近づくにつれてその危険さも増していきます。

敵のエリアとの境界にはそれを示すための旗が立っていて、ファズマはそこで立ち止まり、双眼鏡でその先にある墜落現場を観察します。敵のクラン”the Claw”はすでにそこに到着していて、戦利品を主張するために残骸には布が巻きつけられています。

しかしそこで、ひとりの生存者がthe Clawたちの前に姿を現します。

その場に集まっていたthe Clawたちから歓声があがる。ひとりの人物が姿をみせ、その高地で一番高い場所に立っている。男だ。美しく織られた黒のユニフォームを身にまとい、光沢のあるブーツは砂で汚れている。

The Scyreのメンバーにとっては、今まで出会った中で最も年老いた人物だった。青白い肌、そして赤い髪の先端には少しグレイも混じっていた。手足はスレンダーでありながら、腹回りは大きく、目の下には丸いクマがある。The Clawの連中が騒ぎ立てるなか、男は落ち着いた様子で笑みを浮かべていた。何か考えがあるに違いない。

ファズマは他のメンバーに目配せして、先に行くよう促した。静かに、なおかつ迅速でなければならない。高地の端にたどり着き、the Clawの集団の後ろの位置に立っていたのだが、彼らは夢中だったのだろう、ファズマたちがその場に侵入していたことに気付くことはなかった。

そして、ファズマたちは奇跡のような出来事を目撃することになる。

墜落現場には別の人物もいるようです。The Clawのリーダーは黒いユニフォームの男性をそっと押しのけ、奥に進みます。そこにいたのは白いアーマーを着た戦士(ストームトルーパー)です。The Clawとファズマの面々は一同に息をのみます。

この星に暮らす者たちは革製のマスクという原始的な装備品のため、ストームトルーパーの装備は喉から手が出るほど欲しい品物です。あれを持てば、他のグループより優位に立てることは明らかです。

ストームトルーパーは他にも2人いるようです。そして彼らに続いて、ドロイドも姿をみせます。黒いメタル製の人型ドロイドです。この惑星の人たちも、ドロイドのパーツであればこれまで数多くのものを見たことがあり、実際彼らの武器にもドロイドのメタルが使用されています。しかし、自発的に立って動くものを目撃するのは、今回が初めてです。The Clawの連中はこのドロイドに触れようと歩み寄るのですが、ドロイドはそれを制するかのように手をむけ、拒否の意思表示をします。

ドロイドは黒い衣装の男性に話しかけるのですが、はっきりと聞き取ることはできません。しかしどうやら、彼らが話す言語はファズマたちとは少し違うようです。

男性はドロイドに言葉を返しています。そしてドロイドがまた話し始めるのですが、今度はさっきよりも大きな声です。ドロイドの機械的で奇妙な声がその場に響き渡ります。

私の名前はBrendol Hux。残念ながら、私の船はあなた方の世界の自動ディフェンス・システムによって撃墜されてしまった。私の言葉はそちらとは少し違っているかもしれない。それでこのドロイドが、現地の方言に翻訳してくれている。

私の緊急避難ポッドが降り立った地点は、船からかなり距離があるようだ。この悲惨な事故で、何人もの人間を失ってしまった。しかし、もしあなた達が私に協力してくれるなら、それと引き換えにこの星ではとうてい手に入らないテクノロジーと物資を提供しよう。

私はファースト・オーダーという組織の人間だ。非常に強力で、銀河に平和をもたらすであろう。我々の理念に賛同し参加してくれる、偉大な戦士を探し出すという任務を受け、私は星々を旅してまわっている。

ファースト・オーダーの連中はとても大事にされ、よく訓練もされている。ここにいる私の兵士に聞いてみるといい。トルーパーたち、間違いないな?

白いアーマーを着た三人の兵士はうなずき、”Yes, sir!”と声を張り上げます。

この兵士たちは、いずれも遠い惑星から選ばれ、ファースト・オーダーのために戦うため訓練された。もし私たちの船に帰還するのを手助けしてくれるなら、我々の艦隊に一緒に連れて帰ってもいいだろう。兵士たちは名誉ある豊かな暮らしを送ることができ、欲しいものは何だって手に入る。さあ、一緒に来て手伝いたい者はいるかな?

歓声を上げるThe Clawの面々。しかし、そこにひとりの人物が姿を現し、Brendol Huxの前に進み出ます。強烈な赤いマスクをかぶる戦士です。

私はファズマ。Parnassosで最も偉大な戦士です。

マスクをとるファズマ。Brendolと向かい合い、ドロイドが翻訳するのを待ちます。

あなたの船探し、私が手伝いましょう。

考察

ハックス将軍の父親

今回登場したBrendol Huxは、『フォースの覚醒』のハックス将軍の父親です。小説『Aftermath: Empire’s End』によると、『ジェダイの帰還』以後、帝国のごく一部の人間だけが銀河の未知領域に飛び去っていくのですが、ハックス親子もその中にいたことが確認されています。

©Vanity Fair

Brendol Huxはまさに幹部中の幹部といえる存在で、ファースト・オーダー内でもかなりの地位にあることが予想されます。『フォースの覚醒』に登場することはなかったのですが、その身に何か起きたのでしょうか。あるいは今後の映画には登場が予定されているのでしょうか。

息子のハックス将軍は若い人物ということもあり、その背景やその他のファースト・オーダーの幹部との関係性も気になるところです。

ファズマ

レイアが主人公の小説『Bloodline』は、時系列的には『フォースの覚醒』の5年前の物語にあたるのですが、その時点ではカイロ・レンもスノークも存在しておらず、ファースト・オーダーという組織もようやく誕生した頃のようです。

つまり映画の数年前までは、ファズマはParnassosという過酷な惑星で戦士として暮らしていたことになります。そうなると、比較的短期間のうちにファースト・オーダー内で出世し、ストームトルーパーたちを束ねる地位にまで上り詰めたことが推測されます。

©Vanity Fair

また以前のプロモーション写真の撮影では、キャプテン・ファズマの新武器を披露されていたのですが、個人的にはかなり簡素で原始的な雰囲気が感じられました。

ファズマの故郷が惑星ジャクーのようなジャンクヤードの環境にあり、そのような場所で育ったことを考慮すると、ファズマの武器もそういった出自に由来しているのかもしれませんね。少なくとも、ファズマのバックグランドが武器のデザインに影響を与えた可能性はありそうです。

©Disney / Lucasfilm

Source: starwars.com