『エピソード4 / 新たなる希望』2人目のボバ・フェット役、知られざるストーリー


スター・ウォーズの映画でボバ・フェットを演じた俳優といえば、オリジナル三部作の元祖ボバ・フェット役のJeremy Bulloch、そしてプリクエルでジャンゴ・フェット(Temuera Morrison )と共に出演した少年ボバ・フェット役のDaniel Logan が知られています。

この新旧ボバ・フェットとジャンゴ・フェットの3人は、今年4月に行われた”Star Wars Celebration Orlando”でも一同に会しています。

しかし実は1997年に発売された『エピソード4 / 新たなる希望』のスペシャル・エディションにボバ・フェットのシーンが追加されたときに、それを演じた俳優が別に存在するのです。

彼の名前はMark Austin。当初は同作のスペシャル・エディションのコンピューター・グラフィックのアーティストとして参加していたのですが、ボバ・フェットの追加シーンが必要となった際に、彼がその役を演じることになります。

無名のボバ・フェット

©Disney / Lucasfilm

1980年に『エピソード5 / 帝国の逆襲』が公開された当時、多くのファンがボバ・フェットのフィギュアを求めて殺到しました。

それから15年の歳月が経ち、Mark Austinはボバ・フェットのスーツに袖を通すことになるのですが、彼も以前はスター・ウォーズの世界で有名なこのバウンティハンターを愛してやまない子供の1人に過ぎませんでした。

Mark Austinはボバ・フェットを演じたことについてこう話します。

誰も私がボバ・フェットだなんて知らない。近所の人もそうだし、一緒に仕事をする人たちもほとんどだね。

これは他の人に説明するときに使う言葉なのだが、自分はぽっかり空いた穴のようなものなんだよ。

特別な待遇を求めたりはしない。私は私だからね。でもスター・ウォーズのファンたちに印を残せたんだ。

スター・ウォーズとの出会い

Mark Austin

往年のスター・ウォーズのファンとして作品との最初の出会いについて聞かれ、スター・ウォーズは彼の人生を変えたと語ります。

いとも簡単に引き込まれたね。私の両親(母親と義理の父親)はちょうど別れているときで、スター・ウォーズは逃避先としては天国だったんだ。

ボバ・フェットが今でもお気に入りのキャラクターかと質問を受け、彼はこう答えます。

もちろんそうだよ。私は孤独な少年だったんだ。友達はいたけど、親友と呼べる存在は1人もいなかった。学校の友達グループを行ったり来たりしてたんだけど、ある日1人の友達が私にこう言ったんだ。”君の独立性を尊敬する”ってね。

その日以降、それが私の勲章になったんだ。

ボバ・フェットには古き西部の雰囲気が感じられるのですが、Austinもそういった他の映画のガンマンを尊敬している1人です。

西部劇が大好きだったね。ボバ・フェットのフィギュアも、クリント・イーストウッドの『名無しの男』を思い起こさせるものだった。

ボバ・フェットのコスチュームに関する全てが素晴らしい。一瞬でお気に入りのキャラクターになったよ。

撮影現場

©Boba Fett Fan Club

アドレナリンが凄かったね。でも苦しい思い出もある。

ジェットパックが凄く重くて、肩に激しく食い込んでくるんだ。ガントレットも重いし、それが手首の所まで続いていた。

それからバイザーは非常に見えづらく、曇りも酷かった。

だけど全体的には映画のコスチュームとしては快適だったよ。

ファンであれば理解できるように、Austinにとって全ての経験が夢のようであったといいます。

こんなことを言うと大した答えじゃないみたいだけど、でもアドレナリンが体中を駆け巡っていて、私はただ言われた通りにやることだけに集中していたんだ。出来る限りプロフェッショナルなものになるようにね。

一番不安だったことは、撮影をめちゃくちゃにしてしまって、本物の俳優に代えられてしまうことだった。

©Boba Fett Fan Club

スター・ウォーズのイベントの集まりにはAustinも招待され、そこで彼はスクリーンに登場した他の俳優たちにも会う機会に恵まれます。その中にはマーク・ハミルも含まれています。

スター・ウォーズのファンとの交流については、反応は様々だったと話します。

有頂天になる人たちもいたけど、なかにはボバ・フェットのことを知らない人もいたね。

みんな疑い深いから、Twitterでは嘘つき呼ばわりされることも時々あるんだ。

自然なことだよ。端的に表現すると、良いものと悪いものの寄せ集めみたいなものだね。

ボバ・フェットは不滅

©Disney / Lucasfilm

良いことも悪いことも様々あるようですが、それでもAustinにとってボバ・フェット役を演じることは何にも代えがたい体験でした。彼が演じた’94年のDocking Bayでのボバ・フェットはフィギュアにもなります。

『エピソード6 / ジェダイの帰還』では、ボバ・フェットはSarlaccの穴に落ちてしまうのですが、果たしてボバ・フェットは死んでしまったのでしょうか。多くのボバ・フェットがそうであるように、彼もまた次のように答えます。

もちろん、違うさ

Source: MSW