映画『ハン・ソロ』監督は事実上のクビ、ケネディCEOとの衝突が原因


スター・ウォーズのスピンオフ映画の第2弾となる『ハン・ソロ』は来年5月に公開が予定されているわけですが、ここにきてそれを手掛ける2人の映画監督、Phil LordとChristopher Millerが撮影半ばに去るというショッキングなニュースがルーカスフィルムによって発表されました。

声明のなかで監督は、降板の理由として”クリエイティブな面での違い”を説明しているのですが、報道によるとそれとは別の問題が撮影プロセスで生じており、最終的に監督はクビを言い渡されたという話が出てきました。

ケネディCEOとの衝突

©Disney / Lucasfilm


Varietyのレポートによると、撮影セットでの衝突が数か月間繰り広げられ、その結果2人のデュオ監督がクビになったと伝えています。

製作のことを知っている人物の話として、2人の監督とルーカスフィルムのケネディCEOとの折り合いは最後までつかなかったといいます。

初日から文化の衝突が起きていた。彼女は2人の靴下の折り方すら気に入らなかったようだ。

またスター・ウォーズの製作に長年たずさわるベテラン人物でもあるLawrence Kasdanとも衝突があり、彼も2人の監督のやり方について疑問を投げかけていたようです。

キャシーのチームとKasdanは彼らのやり方で長年やってきた。どうすればチーズができるかを知っているし、彼らが望んでいたのもその作り方だった。そして撮影現場は真っ二つに分断されたものとなってしまった。

Varietyが報じているところによると、2人の監督が自主的に降板することはなかったため、結果的にクビを言い渡されたといいます。

監督は製作のため家族と共にロンドンに移り住んだとのことですが、2人がクビを通告されたのも今週の月曜日ということなので、今回の突然の降板劇はまさに不意打ちをくらった形といえます。

新しい監督

The Hollywood Reporterは新しい監督となる候補者について3人の人物を挙げていて、そのなかでもRon Howardが最も可能性が高いと説明しています。

ルーカスフィルムと親会社のDisneyはすでに後任者をしぼっている。

情報源によるとRon Howardがそのなかの1人として浮上している。しかしKasdanも過去に監督の経験もあり、映画のどの部分を修正すべきかを知っているため選択肢としてはあり得るだろう。

『ジュマンジ』を撮ったJoe Johnstonも候補者として名前が挙げられている。

ハン・ソロのキャラクターをめぐる争い

©Disney / Lucasfilm / TMZ


またThe Hollywood Reporterは、ハン・ソロのパーソナリティをめぐって2人の監督とルーカスフィルムとの間で意見の違いがあったと伝えています。

ハン・ソロのパーソナリティ(性格)はコメディタッチのものではないということを理解しなければならない。彼は皮肉屋でわがままな人物だ

Lawrence Kasdanは『エピソード5 / 帝国の逆襲』や『レイダース / 失われたアーク』などのスクリーンライターを担当した伝説的な人物であり、今回の映画『ハン・ソロ』の脚本についても彼の息子と共同で執筆しています。

つまりLawrence Kasdanはハン・ソロを知り尽くしていて今回の若きハン・ソロのストーリーも担当しているわけなのですが、その脚本家と2人の映画監督との間でビジョンやスタイルの違いが大きかったようです。

衝突は映画の撮影が開始した2月からすでに生じていたのですが、2人の監督はそれでもやり切れると考えます。

しかしケネディCEOが最終的に支持したのは、長年の同僚でもあり『帝国の逆襲』と『ジェダイの帰還』でもハン・ソロのキャラクターを形作った人物であるLawrence Kasdanでした。そして今回の降板劇へと繋がります。

撮影終了まで残り3週間という最終局面でのクビを言い渡したということは、ルーカスフィルムと監督との溝がそれほど深く、修復不可能なレベルと判断されたのでしょう。

個人的にはこのデュオ監督が撮影したバージョンの『ハン・ソロ』にも興味があるのですが、今回のような降板の仕方だとBlu-ray/DVDの特典映像でも収録される可能性は低そうですね。

Source: Variety, The Hollywood Reporter