『From a Certain Point of View』ヨーダ編のあらすじ、ゴースト・オビ=ワンはルークをたくす


スター・ウォーズの40周年を記念してリリースされるアンソロジー本、『From a Certain Point of View』。この本では40名の異なる人物に焦点を当てたショートストーリーが収録されています。

本の発売自体は来月の10月3日なのですが、ヨーダのチャプターのオーディオブックはすでに公開されたようです。今回の記事ではヨーダのストーリーを取り上げます。

『From a Certain Point of View』: ヨーダ編

©Disney / Lucasfilm

ヨーダは部屋を歩き、寝床に腰を下ろす。湿っていた場所はもうすっかり乾いていた。

“わしはもう年寄りだよ、マスター・ケノービ。900歳の年寄りだ。くたびれてしまった。”

“あなたが思うほどくたびれてはいませんよ、マスター。それより、私の鍋はどこです?”

ヨーダは空っぽの棚に視線を向ける。”ちょっとした…出来事があっての。”

“出来事?しかし、クワイ=ガンのマントは守ることができたわけですか。なるほど。”

“両方とも常に一緒でなければいけない。難しい選択だ。この世界ではたまにそれが求められる。”

“今でもそうです、マスター。”

“おぬしはここに何しに来たのだ?”

“マスター、あなたに新しいパダワンを見てもらいたいのです。”

“おぬしがそれを望むのか。”

“あなたに若きスカイウォーカーを鍛えてもらいたいのです。”

ヨーダは心が躍るのを感じていた。こんなことが起きようとは、想像すらしていなかった。しかし、時は来た。

“そうだな…。”

“あっさりとお受けになるのですね。”

“わしはずっと待っておった。あの娘を鍛えるのをな。”

“マスター、あなたにはルークを鍛えてほしいのです。”

ヨーダは光り輝く者の顔を見る。

“違う!”ヨーダは杖を床に叩きつけた。”そちらではない。彼のほうは準備ができておらん。”

“誰なら準備ができていると?”

“そちらではないほうだ。ジェダイには深い献身が必要だ。あの者は次から次へと目移りしておる。ジェダイには真面目な態度が必要だ。あの者は自分のスピーダーから目を離すこともできん!フン!彼ではない。彼女だ!”

“マスター…。”

“あの男は自分が始めたことも終わらすことができんぞ。彼は無謀すぎる。”

“マスター…”

“それに、わしらがよく知っているだろう。無謀なものがたどった道を。”

光きらめくオビ=ワンは、かつての師のそばに腰を下ろす。

“まだ湿っていますね”オビ=ワンは言った。

“マスター・ケノービ、お前は湿りを気にするか?”

“あなたもきっと驚きますよ、マスター。”

“900年も生きた身、驚くものなど何もない。”

オビ=ワンは笑った。”信じてください、マスター。あなたも驚きますよ。”

“フン!”ヨーダはそう返す。

彼はベッドに横たわり、身体の周りにブランケットをたぐり寄せた。

“もう時は来た、おぬしのもとに行く。もう時は来た、フォースと共に一つになる。”

オビ=ワンは首を振る。”まだです。”

“それを言うか。おぬしがそうであろう?”

オビ=ワンは両腕を広げた。まるでかつての師を抱きしめるかのように。

“私だからそう言うのです。”

“フン!なんと生意気な。”

“そうですね、マスター。”

長い沈黙が続く。

“もう一人のスカイウォーカーなら、ワシが鍛えよう。彼女は準備が出来ておる。”

オビ=ワンは再び首を振った。

“フン!まだ催促するか。お互い要求が多いな。”

“お許しください、マスター。”

“それでは仮に、わしがこの無鉄砲で、我慢もきかず、思慮のない坊やに、フォースの道を教えたとする。そして失敗する。それでその次はどうなる?”

オビ=ワンは微笑んだ。”かつて私のマスターが、好んでこう言っていたのを思い出します。試してみろと。”

“フン!”ヨーダはそう言い、ブランケットを引っ張り上げた。ヨーダは目を閉じ、オビ=ワンはただそれを待った。

“彼をわしのもとに連れてこい。”ヨーダは言った。ささやくような静かな声で。

オビ=ワンはブランケットをヨーダの顔の辺りにかける。

“オビ=ワンよ…。”

“はい、マスター。”

“鍋のことはすまなかった。わしは…”

“あれは古くて醜かったやつです。”

ヨーダは目を開ける。“わしもそうだ。”

“いいえ、マスター。”

“よく見ろ、マスター・ケノービ!古くて醜い!おぬしには何がみえる?”

オビ=ワンは体を乗り出し、近づく。

“光輝く存在です。”彼はそう言った。

“フン!”ヨーダはそう言い、また目を閉じた。”なんと苛立たしい。今のおぬしがそれを言うか。悪い予感がするぞ。”

しかし、オビ=ワンはもうすでに去っていた。ヨーダはクワイ=ガン・ジンのマントにくるまる。普段ならもう眠っていたかもしれない。少なくとも、眠ろうとはしていただろう。ただ、その時は目は開けられたままだった。望んでいたものではない。全くもって違う。それでも久しぶりだ。彼は次の日が来るのが待ち遠しかった。

©Disney / Lucasfilm

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Source: jedi-bibliothek