デイブ・フィローニが語る『レジスタンス』と『クローンウォーズ』の製作、フォース論


デイブ・フィローニがスター・ウォーズの新アニメシリーズの製作やフォースに関する考えなど、様々なことを語っています。

どうやら本人の話によると、10月から放送開始となる『レジスタンス』の製作には限定的な関わりとのことで、現在は信頼しているスタッフに任せ、フィローニはアドバイスする立場に徹しているようです。

IGNのインタビューでは、その他にもデイブ・フィローニがたくさんの内容を語っているのですが、今回の記事ではその中でも特に面白いと思った箇所を取り上げます。

将来のプロジェクト

(あなたはこれから先、たくさんのスター・ウォーズの物語展開に関わっていくはずだ。今あなたが何に取り組んでいるのか、そして、反乱者たちで発展させたキャラクターがそれらの計画にどうやって関連してくるのか教えてほしい。)

——

私はいつも、今自分が取り組んでいるものだけではなく、スター・ウォーズの全体像を見るようにしている。みんなが何をしているのかに気を配るように心がけ、小さな機会を見逃さず、他の人と同じことを繰り返さないようにしている。やらなければならないこと、理解しなければいけないことにはたくさんの層があるが、そのおかげで広い物語展開の中でも、いつもユニークで意味のあるものをつくることができる。コミックから映画にいたるまで、私たちが今スター・ウォーズでしていることはそういうことなんだ。我々みんながストーリーグループを通して連絡を取り合い、お互いが何をしているのかに気を配っている。私にはそれが楽しいよ。たくさんのことに関わることができるからね。それを担当しているのが自分であれ、あるいは単に他の誰かにアドバイスをするにしても、その一部に参加できるのは気分が良いよ。

それで今はというと、レジスタンスはそれとは少し違って、その中では自分は日常的に関わっているわけではないんだ。これまでは自分がクリエイトして、物事を始動させていたのだが、そういうのは他の人に任せている。もう長い間一緒に仕事をしていて、ストーリーをつくる機会を得るに値するだろうと私が考えた人たちだ。とても面白いよ。私は彼らに自分のアイデアやノートを渡すんだ。ちょうど今朝もそれをしてきたばかりだよ。昔ジョージが私にそうしたようにね。だから面白いよ。

それからクローン・ウォーズについてだけど、私は非常に忙しい状態だ。なんせ自分が昔つくった膨大な量のものを改めて見直す必要があるし、それにシスの復讐とクローンの攻撃をもう一度詳細まで見なければならなかったからね。「タイムラインを全部ちゃんと確認しないといけないぞ」となったよ。クローン・ウォーズが複雑になっていった過程とか、そのときドゥークーはどこにいたのかとか、その当時は自分もその中にいたから、頭の中で全て出来たのだけどね。その後、時代設定が移り、反乱者たちをつくることになる。だから、またこうしてクローン・ウォーズに戻るためには、思い出す必要があった。それでチャートも手に入れて、全てのことを把握したし、チップのアップロードも完了した。もう大丈夫だよ。

どうもニュアンス的には、『クローン・ウォーズ』の製作は従来通りデイブ・フィローニが積極的に主導していくものの、『レジスタンス』は信頼できるスタッフに任せているという状態のようです。

©Lucasfilm

『レジスタンス』製作でのフィローニの関与が限定的となると、単にアートスタイルだけではなく、ストーリー展開や雰囲気もこれまでのものとは少し違った新しい作品となりそうです。

この辺は実際に見てのお楽しみという感じですかね。

フォースの概念

(神話に関して、反乱者たちの中であなたがしたことのひとつは、フォースの広い概念にたくさんの側面を加えたことだろう。なぜあなたにとってあれが重要だったのだろうか?)

——

そうだね、フォースというのはスター・ウォーズの中で最もコアで重要なものだ。フォースの魅力だよ。だからそれを拡張するときには、気を付けないといけない。過度に説明しすぎることで、その魅力を奪うようなことはしたくないからね。だけど、私はジョージとそれについてたくさんの話をしたし、フォースの重要性についても話し合ってきた。このテーマを先に進めるための貴重な機会が自分にはあったと思う。そしてそれを描くことで、ジョージがフォースをどのように考えていたのかを、もっとみんなが見ることできるわけだ。無私の性質vs利己的な性質。それを用いるとき、いったいどんな結果を招くのか。そして、それをもっと個人のレベルに関連付ける方法とかね。

私はそれがリビングフォースだと信じているのだが、ふたりでよく話し合っていたことがある。我々の周りの全てにあるフォース、フォース・オブ・ネイチャーだ。多くの人はジェダイやシスを通してライトサイドとダークサイドに焦点を当てがちなのだが、それは人がフォースを奪い、それを自分の意志のために使用するということなんだ。だけど本当は少し違っていて、フォースはジェダイとシスから離れて存在しているという考えを理解しなければならない。彼らがそれを独占しているわけではない。だから、クローン・ウォーズのときにジョージと一緒にモーティスやヨーダの箇所で扱ったように、私もその中のいくつかのアイデアを公にした。

とても楽しかったし、みんなもあのアイデアとストーリーを気に入ってくれたようだ。だけど自分がやったことも全て、ジョージがつくったソース素材と基礎となる思想のおかげなんだ。

「フォースはジェダイとシスから離れて存在しているという考えを理解しなければならない」

これは『最後のジェダイ』のルークのレッスンでも同じことを言っていましたね。私としてはこの説明に非常に納得しています。

©Lucasfilm

フォースの宗派は大小さまざまなものが存在していて、それぞれ独自の解釈や捉え方もきっとあるだろうし、個人的にはこういったミステリーボックスが残されているほうが好きです。EP6以後のルークは銀河放浪の旅に出ていたようなので、その冒険記がどこかで描かれることを期待しています。

また”無私”については、今年2月に『反乱者たち』でケイナンが犠牲になるエピソードが放送されたときに、デイブ・フィローニは以下の内容を語っており、ジェダイに関する考え方がよく伝わってきます。

ジェダイには流れを変える力がある。希望が失われたときにもそれを示し、大きな意味を与えることができる。それこそが、無私の手本となるという彼らの究極の役目であり、彼らがヒーローたる理由だ。その勇敢さにかなうものは誰もいない。そして他の者たちの使命は、そこから学び、命をその先につなげることにある。

私はこの話を聞いて、EP8でのルークの行動と結末を思い出しました。正直言って、まだ本音としては別にルークがあの展開で死ぬ必要はなかったとは思うのですが、ただそれでも、

絶望の中に希望を示し、自分の犠牲と引き換えにして、他の者たちの命を救う

これはまさにジェダイのお手本のような姿で、そう考えるとルークの結末は理想的な最期だったように思えます。

©Lucasfilm

Source: IGN


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。