アダム・ドライバーのプリンセス発言、黒沢映画の話だった 「カイロ・レン = 雪姫」


先日カイロ・レン役のアダム・ドライバーが、インタビュー中に”身分を隠したプリンセス”の話をして、レイの正体を暴露したのではないかと騒ぎになりました。

『最後のジェダイ』アダム・ドライバーがレイの秘密を暴露したと話題に

個人的にはこれはレイではなく母親のレイアのことを指していると感じたのですが、どうやら真相はそのどちらでもないようです。

インタビューはBritish GQの12月号に掲載予定で、その一部が抜粋された文章がいち早くウェブサイトで紹介されました。文章は不明瞭だったため、記事を作成したライターはこのことについて多数の質問を受け、Twitterにて「ウェブ版は少し誤解を招く表現だが、実際の記事を読めば意図が伝わる」と答えています。

今回ウェブ版では省略されていた文章の前後が判明したので、それを紹介します。結論から言うと、アダム・ドライバーが話していたのは黒沢映画の『隠し砦の三悪人』(The Hidden Fortress)の雪姫でした。

アダム・ドライバーがインタビュー

©GQ

最近活躍が続いているドライバー。今回キャラクター、物語、影響を受けた映画など、彼をワクワクさせていることについて語っている。

オリジナルのスター・ウォーズは、1958年に製作された黒沢明の映画『隠し砦の三悪人』に敬意を表している、と彼は話す。またその繋がりは新しい三部作でも生きていて、隠された正体が物語を展開させるのだという。そして、彼は口を滑らした。

「自分が本当は何者なのか、その正体を隠しているプリンセスもいる。彼女はそのおかげで生き残ることができた。カイロ・レン、そして巧妙な仕掛けに隠された彼女の秘密。」

どうやらドライバーは、レイの高貴な出自に関する重大な秘密を暴露したようだ。

アダム・ドライバーのインタビューの流れは上記の通りで、騒ぎになった”プリンセス”発言は、黒沢映画の『隠し砦の三悪人』の雪姫のことを指していたようです。『隠し砦の三悪人』はスター・ウォーズに影響を与えた映画として有名な作品なのですが、その雪姫がカイロ・レンのキャラクターデザインにも影響を与えているようです。

ちなみに雪姫は生き残るためにその身分を隠し、喋ることができないという演技までして、敵の陣地を通過しようとします。

百姓の太平と又七は、褒賞を夢見て山名と秋月の戦いに参加したが、何も出来ないまま、秋月の城は落ち、山名の捕虜になって焼け落ちた秋月城で埋蔵金探しの苦役をさせられる。夜、捕虜たちが暴動を起こし、それに紛れて二人は脱走する。2人は谷で、薪の中から秋月の紋章が刻まれた金の延べ棒を発見する。そこに屈強な男が現れる。

男は秋月家の侍大将・真壁六郎太で、落城後、大量の金を薪に仕込んで泉に隠し、秋月家の生き残り・雪姫、重臣らとともに、山中の隠し砦に身を潜めていた。秋月家再興のため、同盟国の早川領へ逃げ延びる方法を思案していた六郎太であったが、秋月領と早川領の国境は山名に固められている。しかし太平と又七が口にした、1度敵の山名領に入ってから早川領へ抜けるという脱出法を聞いてこれを実行に移すことと決める。六郎太について隠し砦に行った2人は、そこで女に出会う。六郎太はその女を「俺のものだ」と言うが、その女が雪姫だった。彼女の落とした櫛から姫だと目星をつけた又七は、恩賞欲しさに町へ出かけるが、姫は打ち首になったと聞く。しかし、それは雪姫の身代わりとなった妹の小冬だった。

六郎太は、気性の激しい雪姫の正体を百姓2人にも隠し通すために唖(おし)に仕立て、太平と又七を連れて早川領を目指す。

-『隠し砦の三悪人』のあらすじ

おそらくBritish GQの記事を作成した人は、レイアが主人公の小説『Bloodline』の内容を知らないため、プリンセスと聞いてレイを連想したのかもしれません。

オリジナル三部作を見た人にとっては、ダース・ベイダーがレイアの父親であることは常識なのですが、スター・ウォーズの世界では事情が違います。『Bloodline』によると、レイアはベイダーとの繋がりを生涯隠し、息子のベン・ソロもその事実を知らされずに成人します。ベンが知ったのは彼が23歳くらいの頃のときで、『フォースの覚醒』の6年ほど前のことです。

つまりレイアは自身の本当の正体を隠し、息子ベン・ソロもまた巧妙に隠された仕掛けのもとでずっと暮らしてきたことになります。

今回のアダム・ドライバーのインタビューは、カイロ・レンというキャラクターを形成する上で、そういったバックグランドストーリーが重要な要素となったことを説明していると解釈できます。また”レイアとベイダーの血のつながり”の要素が、今後映画に登場することを示唆しているようにも感じます。

そうなると、レイアがベイダーとの関係を隠していたことを映画の中で説明する必要があるのですが、予想としてはおそらく『最後のジェダイ』からの新キャラクター”ホルド”がその役目を担うことが考えられます。

©Disney / Lucasfilm

ホルドはレイアを16歳から知っている盟友なのですが、レイアの重要な秘密をずっと隠されてきたきたことに不快感を示すかもしれません。そしてふたりの会話の中で、「レイアの試みがベンにとって裏目に出たのではないか」と話しが展開すれば、カイロ・レンをめぐる背景のストーリーも上手く説明されることになります。

カイロ・レンがなぜファーストオーダーに加入したのか。そしてなぜルークがそばにいたにもかかわらず、ダークサイドに堕ちてしまったのか。

私の考えでは、ベン・ソロは銀河に無数に存在する孤児たちを目撃し、政治が無策であることにも苛立っていた。そして、武装蜂起したときに結成したのがレン騎士団だった…、というのが現在の予想です。

©Disney / Lucasfilm

雨の中にたたずむレン騎士団のシーンは、おそらく『七人の侍』のオマージュだと思うので、レン騎士団が銀河の荒くれ者たちを退治する義賊グループだったとすれば、かなり綺麗にまとまりそうな気がします。まあ、カイロ・レンが好きなキャラクターということもあって、予想にも少し願望が入り混じっているかもしれませんが(笑)

カイロ・レンの動機に関してはまだまだ書きたいことがあって、少し長くなりそうなので、また別の記事で取り上げます。

Source: sleemo


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