ハイ・リパブリックの新たな脅威

ジェダイが最も恐れるものは何か?

スターウォーズのメインテーマはジェダイの探究の旅でもあるのだが、とはいえ、その過程では当然敵との戦いも描かれる。帝国軍、ドロイドアーミー、ファーストオーダー。そして、ハイ・リパブリックにおける表立った脅威は海賊集団ナイルと植物生物ドレンギアだ。

ナイルもドレンギアもこれまでとは違うという点ではユニークだが、いかんせん黄金時代のジェダイの相手としては弱いと思えていた。しょせん荒くれものとプラスアルファなのだ。脅威としては少しパンチに欠ける。

そこにアダルトノベル第二弾『The Rising Storm』がやって来た。今作のラストに姿をみせたナイル、ドレンギアに続く第三の脅威。これがどのように展開していくのか。次回作の焦点となるだろう。

ではその新たな敵とは何なのか。それはズバリ…

古代の魔物「レベラー」(Leveler)だ。

小説の冒頭、マーキオン・ローは長い間疎遠となっていた一族の末裔と再会する。とある星に広がる凍てついた大地。なにやらこのどこかにローの一族が“聖地”と崇める場所があるようだ。近づく者を拒むかのように次々に危険が訪れるが、なんとか一行は目的地にたどり着く。そこで目にした“思いがけないもの”の姿。マーキオン・ローにとって旅の本当の目的はこれだった。

ローの遠縁が神聖なものとして崇め、守り続けていた“レベラー”。信仰の対象でもあった古の生き物だが、唯一マーキオンの父だけが真の姿に気付いていた。そしてマーキオンはこの力を利用しようと企むのだ。

物語のラストにてマーキオン・ローは亡き父の声を聞く。

「このままいけばお前は破滅だ。それをしてはならない」

だが、父の制止など意に介さない。アーティファクトを操るマーキオン・ロー。氷漬けにされ、永い眠りについていた古代の魔物がついに解き放たれた。もし伝承が正しければ、ジェダイに勝ち目はない。マーキオンは、レベラーの真の姿と秘められたパワーを実際にその目で確かめようとする。

くしくもそこにはジェダイが集まっていた。ついにナイルの本拠地を突き止めたジェダイは、そこにステラン・ジオスが指揮する精鋭部隊を送り込み、ナイルのリーダーを捕まえ、この戦いもすぐに終結するものと考えていた。そしてまんまとレベラーの餌食となるのだ。

レベラー

ではレベラーはいったいどんな力を持つのか。気になるところだが、要するに簡単にいうと

フォースセンシティブからフォースとの繋がりを奪う。襲われた者は石化される。

…とどうやらこんな感じらしい。まあ、おとぎ話によく出てくる恐ろしい敵ともいえる。

描写やエフェクトは迫力があって綺麗だなーと思ってしまった。自分のイメージとしては『フォースの覚醒』にてレイがライトセーバーに触れたときに起きた現象を連想した。辺りは暗闇に包まれ、地面が崩れる。そして気が付くと異次元に連れていかれ…とあんな感じの雰囲気だ。

レベラーに襲われたことにすら気付かず、暗い底へ真っ逆さまに落ちていくパダワン。フォースに呼びかけるが答えが返ってくることはない。マスターの声が聞こえる。「助けてくれ」師の言葉がこだましている。辺り一面に立ちこめる濃い霧。それがやがて身体を包み込み、激痛が走る。何度も何度も身体が切り刻まれる。どこへ逃げてもそれが追いかけてくる。逃げ場などない。暗闇の中にたった独りだ。自分のことを守っていたフォースはもうない。もはや名前も場所も分からない。それでも必死に叫び声を上げ続ける…。

仲間から連絡をうけ、その場に駆け付けたステラン・ジオス。そこには奇妙な形の岩の前で泣き崩れるパダワンがいた。オーダーが誇る偉大なジェダイマスター、ローデン・グレイトストームの変わり果てた姿だ。ステランが恐怖を感じたのはそれが初めてだった。

それにしても犠牲になったのはパダワンではなくマスターのほうだった。ローデンが最期にひと踏ん張りしてくれたのだろうか?この辺のことはまだよく分からない。

レベラーの脅威は「ジェダイが最も恐れるものは何か?」の問いに繋がっていくのだろう。なるほど、たしかにジェダイにとってフォースを奪われることは一番の恐怖かもしれない。もしかするとこのケースであれば、死んだ後もフォースとひとつになれない可能性だってある。師と弟子は一生離れ離れになるのだ。安寧を脅かす脅威だ。

ハイ・リパブリックの物語では今後もこのようにジェダイの信仰心が試される場面が提示されていくのだろう。

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