『最後のジェダイ』の“鏡の間”について

オクトーの島に存在する摩訶不思議な場所。

そういえば先日、ライアン・ジョンソン監督は面白いことを言っていたんだよね。どうやら『最後のジェダイ』の鏡の間のシーンにはかなりダイレクトにインスピレーションを与えた映画があったようだ。

その映画はズバリ…

スカーレット・ヨハンソン主演の『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(2013年公開)だ。

ちなみに本作はホラーテイストも含むサイエンスフィクション映画。

RJさんはこの映画の大ファンで、最後のジェダイを書いていたときにこれが頭にあったようだ。先月おこなわれた映画ディスカッションでは一時間以上に渡り話し合うほどだ。相当好きなのだろう。

「ここ20年間でトップ5」に入るほどのお気に入り作品であることを明かしている。

こういう話を聞くと、さすが映画のプロだなーと思う。チョイスが渋い。俺もホラー映画は好きなんだけどね、有名なやつしか見てないから他はさっぱり分からん。

RJは日本人ですら知らないような時代劇の名前を挙げてたりするからね。やっぱりアンテナを色々張ってて、普段から研究してるんだろう。まあそりゃ映画好きじゃないとわざわざ監督にはならないわな。というかなれない。

“鏡の間”の解釈

オクトーの島で経験したあのミラーシーンの意味は何なのか。普通に考えれば、ダゴバの洞窟でルークが経験したのと対になることは分かるだろうが、もっと深い意味を探りたい。

ライアン・ジョンソン監督は「観た人の解釈にゆだねられる」「答えを限定したくない」と語るものの、過去のQ&Aセッションではヒントとなることをいくつか明かしている。

この誕生はかなり以前にさかのぼる。ストーリーに行き着くのよりもずっと前のことだ。

レイのことを考えていたときに頭の中にあったビジュアルイメージなんだよ。彼女にとってなにが大事なのだろう。アイデンティティと居場所を探す上でいったいなにが重要なのだろうと考えていた。

それで頭に浮かんだのはね、無限に連なるあれだ。無限に続くアイデンティティの可能性と、その中にある自己の可能性。いったいどれを演じるのが“本当の自分”なのだろう、という意識だ。

このうちのどれが自分なのだろう、そしてこれはどこに行き着くのだろう?この場所の終わりでは彼女が最も恐れていたものを映し出す。そこにいたのは自分だった。独りぼっちの彼女だ。これはある意味では真実だし、また間違いでもある。見方によるのだ。

レイアと一緒のラストシーンは、あの鏡の間に対するアンサーみたいなものだね。

ということだ。

アイデンティティを探す旅と心の底にある恐れ。そして、そこに付けこむダークサイドの空間。それがミラーシーンの描いていたものだ。

© Lucasfilm Ltd.

そういえば今までこのシーンについてはそれほど考えたことがなかったんだよね。RJの説明も前に聞いたことがあって、それだけでも十分分かるのだけど、少し物足りない感じがするのも事実だ。

というわけで、以下自分の見方をちょろっと付け足して締めたいと思う。




両親の答えを探していたレイだが、そこで見たのは無数に連なる自分の姿だった。過去の自分、今の自分、未来の自分。異なる時間軸にまたがるレイの姿だ。

ゴミ捨て場に捨てられた少女は自分一人の力で生き抜いてきた。そもそも最初から、帰りを待つ親など存在しなかったのだ。レイを育てたのはレイだ。今のレイを形作ったのはレイ自身だ。

両親と一緒に暮らすのを夢見る日々。いつか両親が迎えに来てくれるかもしれないとの淡い期待。これらはレイの頭の中にある虚像の世界なのだ。レイもそのことに心のどこかで気付いていた。

心の奥底にあった偽りの世界が鏡の間で露呈する。

ルークがあの場所には近づいてはならないと言った理由はこれだ。この場所が不都合な真実、自分の恐怖を映し出すからだ。島全体を包み込むライトサイドの光と、それとバランスを取るかのように存在する強力なダークサイドの極点。フォースにまつわる常だ。

しかし、鏡の間で見た光景にレイは惑わされる。彼女の頭の中に迷いの念を植え付ける。これがきっかけとなり、かつてケダモノとまで呼んだカイロ・レンのもとに引き寄せられる。カイロの手に触れた瞬間、レイは彼の中に光を感じる。まだカイロが救えると信じ込む。まんまと敵の手に堕ちたのだ。

もはや師の警告など耳に入らない。こうしてレイは島を去っていく。

Source: Digitalspy

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One thought to “『最後のジェダイ』の“鏡の間”について”

  1. https://youtu.be/vC9dREiQ4io?t=126
    鏡の間、海外ではジョジョのこれが元ネタか?(連載時1999年)とか一時言われてましたが、ちゃんと映画の元ネタがあったんですね。
    このシーン、劇場で見た時はDaisy Ridleyが急に太ったように見えて違和感あったんですが、ストリーミング配信で見るとあまり気にならなかったから修正されたんですかね。

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