ハイリパブリック小説『Light of the Jedi』を読んだ

感想はまた今度やるとして、一応、読み終えた直後の反応を。

いや、この作家はマジで凄い!チャールズ・ソウルさん、あんたすげえわ。

なんか今の感じとしては、映画トリロジーを見終えたくらいの達成感とすがすがしさがあるね。それくらいイベント豊富で贅沢なストーリーだった。

物語は複数視点で進行し、チャプター毎に話があっち行ったりこっち行ったりするのだけど、下手すればこの手のストーリーテリングは読み手が挫折する原因になりやすいものだ。2015年の小説『アフターマス』三部作はまさにその最たる例だろう。あれには脱落者が続出した。反面、本作は読者を飽きさせない工夫が随所に盛り込まれ、「どうなるのか続きが早く知りたい」という状態を常に作り出すことに成功している。

言うのは簡単だがそれを実現するのは並大抵のことではない。これは著者チャールズ・ソウルの豊かなイマジネーションの賜物だろう。

まあ色々書きたいことはあるけど、そういう詳しい話はまた別のときにする。

それにしてもさー、なんやねんこの終わりかた!めっちゃ続きが気になる。やめろやこういうの。

エピローグに訪れた予想外の破壊力。まさかスターウォーズでこんなに切ない気持ちになるとは思いもしなかった。

いとしさと切なさと…混沌、である。

うーん、そっかー。そうなのかー。でも仕方ないよなー。とはいえ…なんだかなー。

なんか昔のトレンディドラマを思い出した。大人なのに“甘酸っぱい”ことをやってるあの感じがね、なんともいえない。

でも、エヴァ様はみんなのエヴァ様だしなー。これからのジェダイ・オーダーを背負って立つお方だしなー。誰かが独り占めできるわけなどない。でもなー…。うーん、これは…。

© Lucasfilm Ltd.

やっぱり男としては当然、向こうの気持ちになるわけよ。だから読んでいてちょっと胸が締め付けられた。チャールズ・ソウルさんはちょっとSっ気が強いんじゃないですかねー。本のいたるところにその匂いを感じた。

まあいいや、ここでは感想は書くつもりなかったけど、ラストのところだけ言わずにはいられなくなったから、そこだけは触れたい。

以下、小説エピローグからのシーンを紹介する。


エヴァー・クリスの幼馴染にして、規則に縛られることを嫌うジェダイ・ナイト、エルザー・マン(Elzar Mann)。エヴァに遅れること数年、エルザーもその功績が認められ、ようやくマスターへの昇格が認められることになる。

ちなみにこの人↓

© Lucasfilm Ltd.

スターライト・ビーコン完成の祝賀パーティーを抜け出し、ふたりで過ごす最後のひととき。若かりし頃の記憶が蘇る。ふたりは同じことを考えていた。お互いの気持ちが離れたことなど今まで一度もない。ましてや一緒にいるときはその結びつきはさらに強くなる。

何をしても許され、理解され、全てが対等だった、パダワン時代のあの記憶。だが、成長するにつれ、ときには何かを捨てなければならない。それが「大人になる」ということなのだ。しかし、なぜだろう、こうしてふたりでいると、遠い昔の日々に戻ったようだ。今まさにそれが目の前にあるのだ。

エヴァーが歩みを止めた。エルザーは彼女が付いてこないことにすぐさま気付く。振り返り、そちらを向く。

彼は眉を上げた。

エヴァーが手を差し出す。

彼はその手を握り、それをジッと見た。そして今度は彼女に視線を向ける。友人のエヴァー・クリスだ。

彼女のあの表情。それはまるで海だ。いつも自分の中に見る、深くて、終わりの見えない、理解するなど到底不可能な、あの海と同じだ。

いつ溺れてもおかしくない。

「We are Jedi」と彼が言う。

「We are」彼女が返す。

彼女は目をそらし、その手を離した。彼はもう溺れてはいない。だが、もしかすると心のどこかで、それでも構わないと思っていたかもしれない。


ちなみに黄金期のジェダイたちはそれぞれフォースを独自の見方でとらえている。例えば、エヴァは音として聞き、エルザーは底知れぬ海、ある者は炎、またある者にとっては単にフォースはフォースでただそこにあるだけだろ、という具合だ。

いやー、それにしてもなんというかやるせないね。これはいわゆるひとつの「ジェダイ道」ですねー。フォースに通ずるはいばらの道、なのである。

にもかかわらず…我らがエヴァ姫はこの後、さらにもう一押しするのであった(笑)この人結構際どいところグイグイ攻めてくるよ。これはまた別の記事で書くことにする。

しかし、それにも流されることのない不動の男エルザー・マン。さすが苗字がマンだけある。漢の中の漢だ。

実は本の中でふたりの想いを示唆する描写が2か所あったんだよね。最初にエヴァ、次にエルザー、それがあってのこのエピローグのふたりなのだ。

ところでエルザー・マンって発音はこれで良いのかな?エヴァー・クリスはこの前の公式動画で把握したけど、多分エヴァーって伸ばすのかもしれない。まあでも呼びやすいから所々勝手にエヴァにしてる。

エルザーは全くのノーマークのキャラだったなー。読む前はてっきりエヴァが主人公だと思っていたし、事前発表もあった同じくエヴァと幼馴染の「ステラン・ジオス」(Stellan Gios)とそっち方面の話に進んでいくのだろうと勝手に予想してたのだけど。

©Lucasfilm Ltd.

意外や意外、まさか俺が感情移入するのがこっちになろうとは。

エルザーは第一幕の時点では特に印象になかったし、本の終盤辺りでググって「あー、種族人間なのかー」とようやく把握したほどだ。というか、本の表紙にもいたという(笑)ずっとそこにいたんやね。全く分からんかった。

ちなみに今作ではステラン・ジオスが話に絡んでくることは一切なかった。今夏発売予定のアダルトノベルでは主人公のようだし、そちらではメインに取り扱われるのだろう。

この先、エヴァとエルザーとステランは三角関係になるのかな?エヴァとエルザーだけでもすでにこれだけ甘酸っぱいのだ。ここにオスをもう一匹加えるとなると…。これは何が起きてもおかしくない。

ってか、なんか恋愛小説の感想みたいになってきたな(笑)言っておくけど本作は全然そんなことないから。色んな事が起きたからこそ、最後の静かなひとときが上手く演出されたのだと思っている。

とはいえ、実はエピローグの最後の最後に、マンさんはとんでもないものを目撃することになるのだ…でも、それはまた別のお話。

ディズニーデラックス

5ブランドが揃う唯一のディズニー公式サービス「 Disney+ (ディズニープラス)」。スター・ウォーズ、ディズニー、ピクサー、マーベル、ナショナル ジオグラフィックの映画やデジタルコンテンツをまとめて楽しめる!

One thought to “ハイリパブリック小説『Light of the Jedi』を読んだ”

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。