最近発売された本に収録されている驚きの新情報。
話題となっているのは書籍『The Star Wars Archives: Episodes I – III 1999 – 2005』。プリクエルの詳細を記した本なのですが、その中に「ルーカスが当時考えていたシークエル案」についての内容も記載されています。
George Lucas' plan for the sequel trilogy included: Darth Maul and Darth Talon as the villains; Luke rebuilding the Jedi Order from survivors of Order 66; Leia forming the New Republic, becoming the Chosen One. More in The Star Wars Archives Ep I-III: https://t.co/M907YGZsjm. pic.twitter.com/I6JsapV6Oq
— Paul Duncan (@kershed) November 10, 2020
アンダーワールドでのし上がったモール、共和国を建て直そうとするレイア、ジェダイ復活を目指すルークetc。ルーカスがシークエルトリロジーに思い描いていた大まかな流れが分かります。
ちなみにここで名前の挙がる「ダース・タロン」は、ルーカスの2012年バージョンのアウトラインにも残っていた敵キャラです。
Darth Talon concept art and storyboards by Iain McCaig from January and February of 2013, as seen in @ABRAMSbooks’ The Art of #TheForceAwakens.#StarWars pic.twitter.com/7MZfrKcWqx
— Phil Szostak (@PhilSzostak) November 10, 2020
もっとも一番肝心な「いつ」書かれたシナリオなのかについては現時点では不明です。
以下、本からの抜粋。
ダース・モールはある少女を鍛える。それがコミックにも登場するダース・タロンだ。タロンが新たなダース・ベイダーの役割を担い、アクションシーンのほとんどは彼女に関係する。つまり、このトリロジーではメインのヴィランがふたり存在したことになる。帝国の滅亡後、モールは犯罪組織のゴッドファーザーとなり、世界を乗っ取った。
映画は共和国を建て直そうとするレイアについてだった。共和国の組織は存在するが、それもいまやギャングの支配にあるのだ。これが映画のメインストーリーになる。
物語が始まるのは『ジェダイの帰還』の数年後。このアンダーワールドの話に加え、散り散りになってやがて自分たちの惑星を築いたストームトルーパーたち、そしてジェダイを再始動しようとしているルークなど、それらがまず駆け足で描かれていく。
ルークは銀河に呼び掛ける。十万人にも及んだジェダイだが、生き残りは50~100名ほどのようだ。ジェダイをまた一から始めるにあたり、ルークは2、3歳くらいの子供を探し、彼らを鍛えようとする。新たな世代のジェダイが誕生するまではまだ20年はかかるだろう。
トリロジーの終わり頃には、ルークはジェダイの大半を再建し、新共和国もレイアによって復興がなされたようだ。レイア・オーガナ議員は全てを司る最高議長の座に就く。こうして彼女は選ばれし者となった。
なるほど、ルーカスはこんなことも考えてたのか。
一番最後がなかなかインパクトあるね。そっか、レイアが「選ばれし者」だったのか!少なくともこれを書いた当時のルーカスはそう思っていたようだ。
俺は前からこれを言ってるのだけど、ルーカスさんは時代によって言ってることがコロコロ変わるんだよね。一応、このときはレイアを中心に据え、それでサーガを完結させる考えだったのかもしれない。
最終的に2012年までには「少女がルークを探す」ストーリーに行き着くわけだが、ここでは誰を“選ばれし者”にする予定だったのだろうか。まあでも少女(後のレイ)が主人公だとしても、レイアが最高議長になって、銀河に君臨する!ってな感じのフィナーレに向かえるし。もしかしてルーカスがディズニーに売ったアウトラインもこんな話だったのかな?
そういえばKK社長とキャリー・フィッシャーは「EP7はハン、EP8はルーク、EP9はレイア」と発言してたんだよね。あの話をふと思い出した。
【追記】
著者によると、昨年2019年にジョージ・ルーカスをインタビューした際にこのシークエルプランを明かしてくれたとのこと。
George told me all this last year – it's printed in the book. Cannot get more realer than that I think…. 🤔
— Paul Duncan (@kershed) November 10, 2020
どうやらディズニー売却前の2012年当時、そのとき頭にあったストーリー案がこの内容だったようだ。これまで判明している「姿を消したカーツ大佐のようなルーク」「ルークを探す少女」のストーリー構成とは随分違うことが分かる。これはどう繋がるのかな?まあ『ファントムメナス』と同じようにタイムジャンプすればそちらに行けるような気はするけど。
それにしてもルーカス自らがマーク・ハミルとキャリー・フィッシャーとハリソン・フォードに会い、出演交渉をしていたわけだけど、今回のストーリーだとキャストの年齢が合わない。この問題はどう処理するつもりだったのだろう?
昔と同じようにアイデアはたくさんあって、てんでバラバラなストーリーを色々考えていたのかな…?いずれにせよアウトラインだしね。どうせドラフト、脚本の段階で大幅に変えられていただろうけど。
Source: reddit
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