第二草案と第三草案の違い

まだ映画と少し違いはあるものの、第三草案からはかなり近い内容になった。分かりやすいおとぎ話の方向性に進み、これまでのドラフトにあった暗くシリアスな要素は豊富なユーモアとテンポのいい会話に置き換えられた。

ハンは愉快な性格となり、ナイーブなルークに対しては冷笑的な態度だ。レイア姫との子供じみた言い争いは、映画が必要としていた暖かさをもたらす。カイバークリスタルはまだ存在するが、今ではベン・ケノービの持ち物となり、ルークのデス・スター破壊を手助けしてくれる。叔父オーウェンはルークにさらに冷酷になって、彼の貯金を盗み、それをロボットに使ってしまう。

ルークの父親の名前はアニキン(Annikin)だが、彼らの姓はスカイウォーカーではなく依然としてスターキラーだ。

ダース・ベイダーはさらに大きな役割を演じる。おそらく第二草案ではベイダーのシーンが印象的で、それを読んだマクウォリー(※)が素晴らしいデザインをしてくれたからだろう。

※彼が仕事を依頼されたときに渡されたのは第二草案

この中でも一番重要な変更点は、父スカイウォーカーはすでに死に、ストーリーから消え去ったことだろう。それに代わり、ここでベン・ケノービが初めて話に加わる。だが、ルークは父がまだ存命中に会っているという違いがある。

父スカイウォーカーはルークに、もしなにか危機がおとずれたときは、ジェダイの古い友人ベン・ケノービに連絡するよう言い伝えていた。ルークはレイア姫の救難メッセージをベンに届け、このときに初めて「墜ちた生徒」のプロットポイントが浮上する。これまでのドラフトでは、ダークライターという名のジェダイがダークサイド(ボーガン)に堕ち、シスに加わるというバックグランドだったが、ルーカスはストーリーをよりタイトにするためにこれをダース・ベイダーに結びつける。そして、ベイダーはかつてのベン・ケノービの弟子にされた。

ベンはルークに昔話をし、かつて弟子のひとりがコンドーンの戦いのとき、ベンのカイバークリスタルを奪い、シス卿になったことが明かされる。そして後にこれがダース・ベイダーであることが判明する。ルークの父もコンドーンの戦いで命を落としていたのだが、第三草案の時点では両者の間に特別な接点はない。当時のドラフトには数多くのシス卿がいたことにも留意したい。堕ちたジェダイは他にも大勢いたため、父スカイウォーカーはその中の誰に殺されたとしてもおかしくはない。

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