世界最大規模のコスプレ軍団「501stリージョン」が今、大モメ状態らしい

世界最大規模を誇るコスプレ軍団、501stリージョン(第501軍団)。

あのスターウォーズの有名ファングループが現在、大混乱状態にあるようだ。この記事ではその話題に触れたいと思う。

まず最初に言っておきたいのだが、これはあくまでアメリカ本国とUKリージョンで発生している問題であり、日本は全く関係ないというのを頭に入れておいてほしい。

そして第二に、まだ現在進行形の問題であるがゆえに、実際にはまだ誰も全容がつかめていない(501stリージョン内部の人ですらも)というのを確認したい。グループは大変な混乱状態にあり、内部・外部のファンを問わず、「いったい何が起きているのか説明してほしい」というのが総意であるようだ。

自分はコスプレには全く興味がないし、501stリージョンのことも今回までよく知らなかった。ただ、最近たまたまこの話題に出くわし、なかなか興味がそそられるテーマでもあるし取り上げたいと思った次第だ。

最後にもうひとつ。「現在進行形の問題」であるがために、この記事で書かれている内容が全てではない、他の立場の意見・見方もあるかもしれない、ということは強調したい。

現在、ネット上では問題を調査する動きが出ているのだが、普通の人は「なにがなんだかよく分からない」というのが現状だ。それでも状況を分かりやすく説明してくれている人たのおかげで、なんとなく事情が読めてきた。本記事ではそれらに基づき、あくまで重要性がありそうな箇所だけをピックアップすることにしたい。

それではそろそろ話の本題に入ることにしよう。自分は501stリージョンのことをよく知らないため、組織の名称が日本で知られている呼称とは違ってもあしからず。

トップの追放劇

約20年前、アメリカで結成され、今や世界最大の規模にまで成長したコスチュームクラブ「501stリージョン」。この組織でいったい何が起きたのか。事件の概要をまず簡単に説明したい。

事件は先週、501stのLCO(※リージョン・コマンティング・オフィサー)が軽微な違反を理由に停職処分となったことから始まる。LCOだった人物はドーン・ブライト氏(Dawn Bright、カイロ・レンのコスプレイヤー)だ。

※LCOはリージョンの頂点、いわゆるプレジデントのポジション

実は当時、LCOはUKG(501stリージョンのUK支部)が集めた寄付金の取り扱いを疑問視し、調査を進めようとしていた。どうやらUK支部には、クラブイベントへの参加のためにメンバーに寄付を強要したり、集めた金を不正に取り扱ったとの疑惑があったようだ。これらは当然、リージョン憲章(※組織内のルール)に違反する行為だ。

しかし、これに対してUKGの幹部は、LCOが「フォーラムで彼らを侮辱した」として、その違反を逆に追求する形でやり返した。

こうした経緯があり、リージョン執行部(LCOG)はクラブ内規に照らしヒアリング(※)を実施するのだが、ここでLCOの違反が認定され、6か月の停職処分となる。これは実質的にはLCOの地位を奪われることを意味する。

※全て秘密裏。これが問題に火をつけた要因のひとつ

…とこれが事の経緯だ。

問題はおそらく次の点に集約されると思われる。

  • LCOが誰かを侮辱したかどうかは疑わしい。むしろUKGは集めた金の問題から話をそらすため、彼女を非難した可能性がある
  • UKG幹部は寄付金の扱いは完全に合法だと主張するが、独立した調査はおこなわれておらず、客観的にはまだ確認が取れていない

LCOは寄付金の使い道を調査しようとして、UKGはこれに過剰反応したのだ。そのため「おいおい、怪しいぞ。UKGは本当になにか隠し事でもあるのか?」と疑いの声が上がった。

さらに問題なのが、このLCOに関するヒアリングが「完全な非公開の場」でおこなわれ、全てが決まった後に彼女の失職が突然公表されたことだろう。14,000人以上のメンバーを有する組織だが、自分たちの選んだトップがいきなりクビにされ、しかもその間、なんの説明もなかったのだ。

今コミュニティ内では、この事件に対して大きな議論と反発が巻き起こっている。

一般のメンバーは本当は何が起きたのかそれが知りたいのが本音だ。そして、これをめぐって様々な内部情報も浮上しており、少しずつ501stリージョン内部の事情というのがみえてきた。

次の項目ではその話に移りたい。

内部の問題

リージョン内部の証言(※redditの書き込み)によると、LCOのヒアリングには次のような背景があったようだ。

※話の裏付けは取れていないのであくまで参考までに

先週末、スターウォーズのコスチュームグループ「501stリージョン」はドーン・ブライト(カイロ・レン)を停職処分にした。彼女がUK支部の不正なチャリティーマネーを調査しようとした矢先のことだ。ヒアリングは密室の下でおこなわれ、結論が下されるまでメンバーはこの事件のことすら知らされていなかった。このヒアリングをプッシュしていたのは「プロジェクト・メイヘム」(Project Mayhem)と呼ばれる501stのサブグループだ。

ここで登場する「プロジェクト・メイヘム」なる非公式のグループだが、どうやら若いメンバーで構成されており、ここ2年ほどはフォーラムで非常に活発に活動しているとのことだ。フォーラムでは様々な攻撃・ハラスメントをおこなっており、はたからみれば「面倒な連中」という認識らしい。

この「プロジェクト・メイヘム」が特に激しく糾弾していたのがスターウォーズ・セレブレーション・シカゴ(2019年)の件だった。

この一年半の間、501stリージョン内部にはスターウォーズ・セレブレーション・シカゴのイベントで起きた問題(※)をめぐって、Mid Westガリソン(シカゴのグループ)を攻撃する動きがあった。このグループ(メイヘム)はシカゴの連中が多額の金を盗んだと非難していたのだが、シカゴ側の主張によれば、セレブレーションイベントの際に「非営利の税ID」(non-profit tax id)の一部が501st幹部によって奪われ、そのせいで数千ドルの貸しがあるのだという。

このグループ(メイヘム)は様々な攻撃をおこなっており、シカゴの連中を調査するようドーン・ブライト(LCO)に要求していたのもそのひとつだ。この流れのなかで、ドーンはUKガリソンもおかしな金の動きがあることに気付き、そのことを問題提起する。そして、データスクレイピングのアプリを使用したところ、UKGの銀行口座には400万ドル以上の金がたくわえられていることが判明するのだ。彼女は、UKGメンバーがこの“チャリティー裏金口座”について吹聴しているビデオもリークした。これらのことが明るみに出たことで、激しい議論に発展する。

そして時計の針を進めて、5月から6月上旬、今度はUKGがドーンをハラスメントの疑いで追及する。400万ドルが絡む資金の話も、特定のメンバーを攻撃するために彼女はこの話を持ち出したのだと主張した。ここで秘密裏のヒアリング(このときのプライベートなやり取りのスクリーンショットが多数浮上している)がおこなわれ、彼女は501st憲章に対する軽微な違反を理由に有罪が言い渡される。停職処分となり、地位も奪われてしまう。

これら一連の全ての出来事が、一般メンバーの知らぬ場で起きていた。彼らからすれば、ある日突然、自分たちが選んだはずのリーダーがサイトからBANされ、地位もはく奪されていたのだ。

ここ一年の間、プロジェクト・メイヘムは他にも多数のメンバーを攻撃してきたことを頭に入れておいてほしい。非難された人の多くはシカゴグループの関係者か、あるいはメイヘムのいじめ、ハラスメント、嫌がらせに対して声を上げていた人たちだ。

※ルーカスフィルムはスターウォーズ・セレブレーション・シカゴのときに、全てのクラブ組織がひとつの大きなコンベンションスペースを共有することを求めていた。ルーカスフィルムとの連絡を一元化するために全クラブを代表する「銀河元老院」(Galactic Senate)が結成されるのだが、これが大モメの原因となる。


501stリージョンの一般メンバーからすると、ある日突然、トップのLCOが追い出されたわけだ。何が起きたのか知ろうとするのも当然だ。そのなかで上記の話やプライベートなやり取りもリークされ、徐々に経緯が明るみに出てきたのだ。501stの公式フォーラムとUKGのフォーラムで過去にやり取りされた内部の会話も、関連のある箇所は全てコピーされ、それが外部に公表された(※)。

※あまりに膨大で外部の人間にはとうてい話が追える代物ではなく、結局ほとんどの人は「何が起きているのか分からない」と口をそろえて言う。

どうやら調べによると、501stリージョンではこの手の話は珍しくないことが分かってきた。

例えば、幹部の発言を疑問視したり、あるいはハラスメントやいじめを報告すると、逆に告発者側が違反認定され、気が付けばリージョンから追放されていた…ということはよくある話らしい。ここでいう裁判も、単に「どちらが影響力があるか」とか「どちらの声がデカいか」といった適当な基準で決定されているというのがもっぱらの評判だ。

事情を知る人にとっては毎度おなじみのことなのだが、今回追放されたのは他でもないトップのLCOだ。そのため、今度ばかりは予想外の反発が起きたのかもしれない。しかも、LCOが疑問視していたUK支部の裏金疑惑も依然として残ったままである。

創設者の声明

20年前に501stリージョンを立ち上げた創設者のアルビン・ジョンソンは、今回の問題について次のようにコメントしている。

UKGには素晴らしい点がたくさんあるのに、一部のメンバーは自分たちが批判されると、赤ん坊みたいなマネをするのが皮肉だね。もし証拠が突き付けられたら、それについて反論すればいいだけだろ。普通の人はそうするよ。

UKGに対しては他にもまだまだ強い非難の言葉が続くが省略する。

そしてクラブの未来については次のように苦言を呈する。

もしみんなが、ポジティブな環境や価値あるゴールをつくることに情熱をもてないなら、今フォーラムでまるでスポーツのように誰かを叩いてる連中が組織を仕切るようになるだけだぞ。

この先もまだまだ続く(プロジェクト・メイヘムへの非難も含む)。個人的にはなかなか面白いと思ったので紹介したいのだが、少し長いし今回の記事内容からは脱線するので、先に進みたい方は読まなくても結構。

このクラブは今、全てのスターウォーズファングループ、メディア販売店、コンベンションパートナーから笑いものだぞ。ミーティングで会う人から毎回聞かされるのはそれだ。溜息や首をかしげることばかりだよ。彼らが一緒に働いてくれるのは、我々がこれまで築き上げてきたニッチ市場のおかげなんだぞ(言っとくが、最近入ってきて声がうるさいだけの連中はそれに全く関係ないからな)。

まあこんな辛口なこと言ったんだ、過去の例でいくと、今度は俺が非難ごうごうの的になるのだろうな(やればいい、気にしない)。ああ、あの人が古き良きリージョンの名を汚している、なんて嘆く奴もいるかもしれない。

どこかの誰かは嘘っぱちのハイグランドに立って「なんて俺たちは素晴らしいんだ」なんて吹聴するだろうが、そいつらにはリージョンコマンドがどれだけ最低かなんて分かってないんだ。彼らは自分こそがリージョンの利益を一番考えていると思うだろうが、いいや、違うぞ。俺ほどリージョンを誇りに思っている者はいない。ヘイターの誕生すらも許してしまった、この言論の自由にもとづくシステムは、俺が築いたんだ(まあそうだな、後悔することもあるが)。だがな、誇りに思うパパのように(そうだ、俺がお前の父親だ)、愛ゆえに厳しい真実を話しているんだ。

不愛想で、なんでも許されると勘違いした10代みたいに、ここ3年間の間ただネガティブをまき散らし、PMなんてプリントしてアナーキスト気取りかしらんが。いいかよく聞け、お前ら狂信者ども。お前らは誰かを支配することに狂ったようにこだわり、決して変わろうともしない。あのな、リージョンの大半は優しすぎる人たちなんだよ。お前らと話すほど忍耐強くないんだよ。だから彼らがフォーラムに来ることもない。あの人たちは外で実際にクラブを良くみせようと頑張ってるんだ。それなのに、気付けば彼らの足元で芝生が枯れていたとはなんたることだ。

身勝手な奴のせいで、今かろうじて残ってる楽しい人たちも追い出されるのか?そんな終わりのないサイクルが続けば、最後に残るのはゴミあさりする奴らだけだぞ。そうなったらディズニーが俺たちを壊してくれるか?いいや、彼らは客を喜ばせたいし、今や俺たちは大きくなりすぎたんだ、ディズニーがここに干渉してくることはないだろうな。

だがな、やがて別のクラブが俺たちを追い抜き、501stは過去の遺物になる日が来るだろう。なぜなら、俺たちをここまで引っ張ってきた夢と希望はもうここにはないからな。さあどうする。決めるのは君たちだ。

最後に

自分は全く知らなかったのだが、どうやらコスプレ業界ではドラマは日常茶飯事らしく、501stも例外ではないようだ。

2018年にも、レイ・パーク(ダース・モール役)が「メンバーから不愉快な扱いを受けた」として501stリージョンからの脱退を表明し、ダニエル・ローガン(ボバ・フェットの子役)もそれに同調する形で一緒に去るという出来事が起きていた。

そのなかでも、今回の騒動はトップの失職が絡むだけあり「過去最大級のドラマ」とみられている。

LCOだったドーン・ブライトさん追放の背景には

  • セレブレーションのもめごと
  • プロジェクト・メイヘム
  • 幹部が気にくわない奴を追い出す風潮
  • UK支部のお金の問題
  • そもそも裁定がおかしい

と、色々な要因が重なっているようだ。

最新続報に目を通していると、自分的にはどうもクーデターに似た印象を受けている。

ドーンさんはフェイスブック上で声明を発表しているのだが、リージョン内部にはいじめや嫌がらせが常態化しており、女性でLGBTQの彼女は、就任前からハラスメントを受けていたようだ。彼女に情報提供したUKGの内通者も「フォーラムの有害な雰囲気」を恐れて本人は告発できず、ドーンさんに望みをたくしたのだという。

ドーンさんは「私を追い出したい奴らが卑怯な手を使ってきた」と分析し、最後まで戦うことを宣言している。というわけで、この話はまだ続きそうだ。

ちなみに裁定を下すのはLCOGと呼ばれる部署なのだが、この中の反乱者がドーンさんのために内部情報(メールのスクリーンショットを含む)をリークしているらしい。

調べていくうちに他にも面白い話が聞こえてきた。ただ、あまり記事が長くなるのもなんだし、今回はここで終わりにしたいと思う。


…と実は4日前にここまで書き終えていたのだけど、今投稿する前に最新情報を確認してみたところ、少し進展があったようだ。

どうやら501stはすでに新たなLCOを発表したらしい。

そして、redditで内部情報をリークしていた人物も「リージョンは透明性の確保に向けて歩みだしてほしい」と話し、これまでの投稿を全て削除した。このままリークを続けると組織から追放される恐れがあり、今はいったん身を引くのだという。プロジェクト・メイヘムも一応表向きは解散されたようだ(それを信じるほどLCOGがバカではないことを祈るとリーク投稿者は言う)。新たな執行部には「ポジティブな変化を期待したい」と結んでいる。

Source: CCC101

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2 thoughts to “世界最大規模のコスプレ軍団「501stリージョン」が今、大モメ状態らしい”

  1. SWコンプリート・サーガ ブルーレイBOXに501隊のドキュメンタリー番組が収録されていて、世界最大級のパレードに参加する彼らの勇士に感銘を受けたもんだが、今そんなことになってるのか・・・。
    組織同士をとりまとめれる優秀な最高議長的な人間が出てこないと収拾つかないでしょうね。

    1. なんか色々面倒なことになってるみたいですよ。いじめやハラスメントだけじゃなく、金が絡む話もよく耳にする。

      フォーラムで暴れているメイヘムもアメリカ国外の外国人グループらしいし。利害関係が複雑すぎるんですよね。ここまでこじれると組織の改善化は難しそう。

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