『スカイウォーカーの夜明け』ジュニアノベルのエピローグが素晴らしい

『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』ジュニアノベルのエピローグが素晴らしいと評判だ。

実際に読んでみたところ、たしかにこれは良い!スカイウォーカーサーガを“おとぎ話”スタイルにまとめたものなのだが、全9作の主人公たちに流れる韻のようなものが感じられる素晴らしい内容だ。

アナキンとベイダー、ルークとレイア、レイとベン。フォースのバランスとスカイウォーカー。サーガを貫くテーマを簡潔に語っている。

エピローグ

以下、『スカイウォーカーの夜明け』ジュニアノベルからの抜粋。

かつて、心優しき少年がいた。奴隷として子供時代を過ごすが、母親と暮らし、スペアパーツから物をつくるのが得意だった。彼にはもうひとつ、自分にも説明できない才能があった。母親は彼には特別な力があると言った。

少年はある男のおかげで自由となる。その力はフォースだという。彼は学び、修行を経て、若くして名高いジェダイ・ナイトになる。師たちは、彼こそが預言が言い伝える存在で、フォースにバランスをもたらす者だと噂した。だが、彼がした選択は師が予期したものではなかった。師を裏切り、友人たちを手にかけ、世にも恐ろしいマスターの手の内に堕ちてしまう。

少年の名はアナキン。若きダース・ベイダーだ。スカイウォーカーの名をもつのはアナキンだけだが、ふたりにはスカイウォーカーの血が流れていた。

かつて、少年と少女の双子がいた。生まれたときに引き裂かれ、少年は水分農場の農夫として、少女は王女として育てられる。ふたりには説明できない才能があった。やがて彼らは大きくなり、戦争がふたりを結びつける。このとき少女は反乱軍の司令官に、少年は最後のジェダイになった。

ふたりは自分たちが兄妹で、父親がダース・ベイダーであることを知る。少年は父を暗闇から救い出した。一方、少女は銀河のリーダーとして、長い年月をかけ父の過ちを正そうとした。

双子の名はルークとレイア。スカイウォーカーの名をもつのはルークだけだが、ふたりにはスカイウォーカーの血が流れていた。

かつて、血ではなくフォースで結ばれた双子がいた。このダイアドは少女と少年から成る。少年は愛情のこもった家で両親に育てられ、少女は砂漠のゴミ置き場で独りぼっちだった。ふたりには説明できない才能があった。やがて彼らは大きくなり、戦争がふたりを結びつける。このとき少年は邪悪な軍隊のリーダーに、少女はそれに対抗するレジスタンスのシンボルになった。危険な闇の誘惑にもめげず、少女は少年を光へと戻した。

少女の名はレイ、少年はベン。スカイウォーカーの血が流れるのはベンだけだ。レイはスカイウォーカーに選んでなった。彼女はルークの砂漠の家近くに、レイアとルークのライトセーバーを埋葬した。そして、師の姓を受け継ぐことを決めた。

初めて彼らに出会ったとき、彼女はまだ何者でもなかった。だが、ふたりは彼女を受け入れ、誰かになるための手助けをした。ふたりは彼女の家族だ。彼女もふたりの家族だ。彼女がつくったイエローのライトセーバーは彼らのレガシーを称えている。

かつて、そこにはフォースが存在した。全ての生き物を囲み、貫くエネルギーフィールドだ。それは闇と光の側面をもち、ふたつの緊張がバランスを保っていた。ひとたびそのバランスが崩れると、全ては暗闇へと変わる。だが、そんなときに空を駆け、闇と対峙し、光を見つけんとする者が現れる。

フォースは彼らと共にある、どんなときも。

なるほど。こうしてみると、作品を貫くメッセージやテーマは共通性を見いだすことができる。スターウォーズが描こうとしているものは、いつの時代も同じなのだ。闇が強まったとき、それを打ち消すかのごとく強い光も生まれる。こうしていつの時代にも英雄は現れるのだ。

それにしても、ベンとレイはフォースの兄妹、つまり“疑似兄妹”か。納得。

かつての双子ルークとレイア、そして敵味方のルークとベイダー(アナキン)。それがさしずめ現在のレイとベンだ。時代を超えてヒーローたちの運命が重なり合った。

これもコズミックフォースの意思なのだろう。

Source: imgur

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