コリン・トレボロウの『スター・ウォーズ エピソード9』、第二の草案のストーリー

前回に引き続き、コリン・トレボロウ監督の頃に書かれた『スター・ウォーズ エピソード9』(仮題: 運命の戦い)の草案ストーリーです。今回の内容はキャリー・フィッシャー急逝後にリライトされた第二のバージョンです。

流出したコンセプトアートの一部にも、この第二の草案のシーンが登場しています。

最初の草案とは違い、首都が別の惑星に変更されていたり、新ヴィランの登場、レイアの出番がほとんどなく、レイとカイロ・レンの展開も少し異なることが分かります。

新キャラの女ダークサイド「ソロニー・レン」が特に気になる存在。これはちょっと見てみたかったかも。

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コリン・トレボロウの『スター・ウォーズ エピソード9』、コンセプトアートのリーク第二弾

以下、コリン・トレボロウと共同脚本家デレク・コノリーが書いた『運命の戦い』第二の草案からのストーリー。ちなみにデレク・コノリーはこの後、解雇され、チームを去ります。そのため、ふたりが制作したドラフトはこちらが最終バージョンとなります。

オープニングクロール

ファーストオーダーの覇権はいたるところに及んでいる。カイロ・レンは古代のダークサイドを、レン騎士団はレイを探し続けていた。

一方、レジスタンスは反乱の火を起こすため、秘密の作戦を計画する。

基本プロット

トランスミッションがジャミングされ、レジスタンスは通信が出来ないでいた。彼らはファーストオーダーから武器を盗み出し、ファーストオーダーの首都に攻撃を仕掛ける。

レイは古代のジェダイの施設に行き、戦いに加わるよう銀河にメッセージを送ろうとする。カイロ・レンはレイを殺し、ダークサイドの道を遂げようとする。

序盤

クワット・オービタルにあるファーストオーダーのスペースステーション。BB-8はローズと共に潜入ミッションをおこなっていた。仲間が到着する前にセキュリティ・チェックポイントを停止するのが狙いだ。

©Lucasfilm Ltd.

クワットの月ではフィンがエイリアンの作業員に変装し、紛れ込んでいた。彼は見つかってしまうが、そこにローズが助けに来る。BB-8がチェックポイントを停止させ、ふたりは間一髪のところで通り抜ける。

ローズはフィンとポーが来るのをもう6週間も待ち続けていた。彼女が爆破ミッションのプランを説明する。フィンとポーが敵の燃料を奪い、施設を爆破してから逃げ去るという計画だった。

だが、作戦の決行中に爆弾が起動しないという問題が発生する。彼らがストームトルーパーに捕まりかけたそのとき、ダブルブレードのライトセーバーでレイが現れ、仲間を救い出す。レイが来ていることは彼らも知らなかった。

そこにはまだたくさんの人たちが残されていて、レイは彼らも一緒に助けたいのだが、ポーたちはそれを無視して、作戦を継続するよう主張する。レイはそれを聞かず、みんなを一緒に連れて行こうとするのだが、そこにTIEファイターが攻撃を仕掛けてくる。レイはあきらめて先を進むことにする。

※このシーンでは、レイが伝説のジェダイであることに人々が気付き、神聖視される。これが後のシーンに関わる。

彼らはスターデストロイヤーを盗み、それで逃げ去る。

©Lucasfilm Ltd.

レン騎士団の船、ナイフ9(Knife 9)が到着する。ボーン提督によると、BB-8にロケーションコードを仕掛けたため、レイたちの後を追うことが出来るという。提督はレン騎士団に殺される。

ファーストオーダーの首都、レミコア(Remicore)。街を見下ろすハックス議長。彼はGherlid閣下(醜いエイリアン)にレジスタンスは崩壊間近だと告げるが、閣下は若い世代に反乱の気運が高まっていることを警戒している。ジェダイで最後の希望となるレイが殺されることを望んでいた。

ダース・モールに似たキャラクター、ソロニー・レン(Sollony Ren)がいる。カイロが不在の今、ハックスたちは彼女の指示に従う必要があった。

カイロ・レンは惑星モラバンドのシス・テンプルを訪れる。最高指導者スノークはダース・プレイガスのホログラムを探すようメッセージを残していた。

ルークの霊体が現れ、カイロに警告するが、彼は聞く耳を持たない。ホロクロンを開くと、赤い光がカイロを襲い、顔中に怪我を負ってしまう。

レイは夢の中でカイロ・レンとつながる。フィンがそのことを尋ねる。みんなはレイに期待しているが、彼女自身は自分はそれほど強くはないと疑っていた。

ポーは船内でTIEファイターやウォーカーなどを発見する。首都を攻撃するには十分な戦力だった。

彼らは基地に連絡するが、レイアはレジスタンスが攻撃を受けていると言い、そのまま通信が途絶えてしまう。どの基地ともコンタクトが取れない状態で、レジスタンス基地の全てが一斉に攻撃されている可能性があった。レイは基地に急いで戻るよう告げる。

一方、カイロ・レンは死のふちに立っていた。Wommelたちによって救い出され、看病を受ける。

©Lucasfilm Ltd.

レイたちが乗ったTIEシャトルが基地に到着する。レジスタンスの生存者は残りわずかとなっていた。チューイはレイアをファルコンに乗せ、飛び去る。

レイアはレイに最後の言葉を言い残し、息絶える。彼女の身体は消え、フォースと共にひとつとなる。

洞窟内にいるカイロ・レン。彼は母の死を感じ取る。

なんとか逃げようとするファルコンだったが、レン騎士団が乗ったナイフ9が攻撃を受ける。ポーは無理やりライトスピードに入って逃げようとする。

氷の海にクラッシュ着陸するファルコン。船が沈み、船内に水があふれ始める。彼らは今すぐ脱出しなければならない。

レイはジェダイの聖典を忘れたことに気付き、それを取りに戻ろうとする。ライトセーバーで壁を壊して進み、全員が助かることができた。

カイロ・レンはさらに悪い容体にあった。紫になった傷と生々しい火傷の跡。もはや生命維持装置なしでは生きられない身体になっていた。ソロニー・レン(女ダークサイド)はカイロがシスのホロクロンを見つけたことを知る。カイロとレイは共にルークの弟子だ。ダークサイドの運命を決定づけるためには、そのつながりを断ち切らねばならないと、ソロニーは告げる。

カイロ・レンは新たなマスクを手にする。

一方、氷の惑星ワヴェット(Wavett)にいるレジスタンスのメンバー。チューイはファルコンの壊れたアンテナを回収し、それで助けを呼ぼうとする。

©Lucasfilm Ltd.

怒りのあまり物に当たるレイだが、そこにルークの霊体が現れ、語りかける。ルークは彼女を心配していた。レイは自分は何者でもない、ジェダイはもう死んだと思っている。だがそれでも、カイロ・レンにはまだ善の心が残っていると信じていた。それに対してルークは、彼はもう救えないと話す。

レイはレイアから息子の苦しみを終わらせるよう頼まれていた。ルークは彼女にライトセーバーを渡す。カイロと対峙して、そのときようやくジェダイになれると告げ、姿を消す。

BB-8はスターデストロイヤーの中に地図を見つける。ファーストオーダーがレジスタンスの全ての基地の居場所を把握していることが明らかとなる。なんとかしてそれを警告する必要があるのだが、トランスミッションはジャミングされたままだった。

中盤

ジェダイの聖典を読んだレイは、オールド・リパブリック時代よりもさらに古代のコミュニケーション手段“オージスの尖塔”(Spire of Osis)が存在することを知る。決してシスの手には渡ってはいけない聖域で、ジェダイのみが入ることが許される場所だった。

レイはなんとかしてこの尖塔の在りかを見つけなければならない。ポーは知り合いの天文術師の助けを借りれば、手掛かりがつかめるだろうと考える。

ここでレジスタンスはふたつのグループに別れる。レイとポーとチューイは尖塔を探し、フィンとローズは惑星レミコア(首都)に向かう。

レイとカイロ・レンのフォースコネクションが発動し、ふたりは会話をする。カイロは光への誘惑を、一方レイは闇への誘惑を感じていた。

主人公たちは古い船“ファントム・ホーク”(Phantom Hawk)を手に入れる。売主はレイの正体を知り、無料で譲り渡してくれた。レイとフィンはハグをして別れる。

カイロ・レンはハックスと面会する。カイロはまだレイが生きているのを腹正しく思い、ハックスを痛めつける。命が惜しくばレイを見つけ次第、レン騎士団に報告するよう命令する。

ファントム・ホークが首都に到着し、フィンは変装する。R2-D2が所持するコードで突破し、地下にいるレジスタンスの軍団と接触しようとする。この道中で11歳の少年、デイド(Dade)に出くわす。フィンたちはさらに先へと進むが、そこには何もなく、ストームトルーパーからの奇襲を受ける。彼らはなんとかして船にまで引き返そうとする。

フィンはひとりのトルーパーと戦闘になり、このときヘルメットが脱げる。フィンは、ファースト・オーダーに連れ去られる以前のことを覚えているのか、彼にそう尋ねる。名前を持って、価値のあるもののために戦うんだ。フィンはこのトルーパーの気持ちを変えようとする。

一方、レイたちはかつてポーが祖父と暮らしていた惑星ボナダンを訪れる。彼女は地元のエイリアンにつかまり、飲み比べの勝負をするはめになる。

©Lucasfilm Ltd.

ポーとレイはとある建物に向かい、そこで身体がとても小さいエイリアン、ノミ(Nomi)と会う。レイは行き先を教えてほしいと尋ねる。

ノミ「ジェダイなら行くべき場所を知ってるはずだ。そこで闇と光、ふたつが出会う」

レイはビジョンを見る。銀河を救うために、カイロの目の前で自分が犠牲になることを知る。

ハックスはフィンが首都で発見されたことをソロニーに報告する。レイはいったいどこにいるのか、カイロは直接聞き出そうとするが、フィンは口を割らない。フィンは暗闇に飛び降りて、そのまま逃げ去る。

レイはフィンたちが助けを必要としていることを感じ取る。

ポーとレイが街を抜け、水上を進んでいると、そこにレン騎士団の船、ナイフ9が攻撃を仕掛けてくる。ポーの腕に被弾する。レイの指先から電撃が走り、レン騎士団のひとりが殺害される。ポーとチューイはこの光景に驚く。

©Lucasfilm Ltd.

レイはポーに、チューイと一緒にレジスタンスに戻るよう伝える。ポーを納得させるためにレイはキスをする。

レイはカイロ・レンと対峙し、全てを終わらせるため、ひとりで先に進むことを決める。ローブの衣装に身を包み、完全にジェダイの雰囲気に様変わりする。

彼女はルークの霊体と話しをして、過去に起きたことを知ろうとする。レン騎士団はかつてルークの生徒だったことが彼の口から語られる。

カイロ・レンはレイが尖塔にたどり着くのだけはなんとしても阻止したい。彼もその場所に向かい、そこでレイの息の根を止めようとする。

フィンは下水道の中で泥だらけになりながら、モンスターと格闘していた。そこにデイド(11歳の子供)が助けに駆け付ける。地下組織のレジスタンス軍勢も一緒だった。

チューイはポーを連れ、とあるクラブを訪れる。ここでランドが登場する。ランドは彼らを奥のプライベートラウンジに案内する。昔、ポーの母親と一緒に操縦したこともあるのだとランドは話す。

ポーは助けてほしいと頼むが、ランドはそれを断る。別れ際「やっぱり母さんは正しかった」と言い、ポーはその場を後にする。

ハックスはローズを尋問し、盗まれたスターデストロイヤーの居場所を突き止めようとするが、彼女は口を割らない。ローズを処刑するよう命令が下される。

ナイフ9を操縦しているレイだが、このときフラッシュバックを体験する。機体はそのまま墜落し、オージスの尖塔にクラッシュランディングする。

カイロ・レンも同じ場所に難着陸する。

フィンとデイドの会話では、首都では多くの者たちが陰に追いやられ、今も身を隠して暮らしていることが判明する。しかし、ファースト・オーダーと戦う準備はいつでも整っているという。ファースト・オーダーが最も恐れていたのはこの者たちの反乱だった。

フィンは今こそ立ち上がり抵抗するときだと、彼らの気持ちを鼓舞する。

スターデストロイヤーにいるコニックス。彼女のもとにフィンとポーからそれぞれ連絡が入る。地上戦はフィンが、空ではポーたちが戦いを挑むことになる。これに加え、レイがジェダイの尖塔でシグナルを送信することで、さらなる援軍が期待できる。

レイはオージスの尖塔を目指し、森の中を進んでいた。このとき、両親が幼いレイを置き去りする場面のフラッシュバックを見る。レイは怒り、木を真っ二つに切り倒す。

カイロ・レンもまた、尖塔を目指して先を進んでいた。そのとき家を見つけ、その中でハン・ソロと対面する。ここには家族もいて、お前が必要なものはなんでもあったのに、とハンは言う。母さんはお前を愛している。いつだって帰ってきてもいいんだぞ。ハンがそう告げる。

ハンがカイロ・レンに殺されるシーンがフラッシュバックする。

惑星レミコアの地上では、フィンが先頭に立ち、寄せ集めの軍勢が攻撃を仕掛けていた。この中にはフィンと先ほど会話があったトルーパーもいる。彼の名前はレイフ(Rafe)。

尖塔のふもとでカイロ・レンとレイが対峙する。

空で戦うポーだが、彼らは圧倒的な人数差に苦しんでいた。しかし、ハックスはさらに軍勢を投入する。

ソロニーもホロクロンを見つけるが、カイロ・レンのように怪我を負うことはない。代わりに彼女はダークパワーを得る。

カイロはレイを殺すことで、最後のジェダイがいなくなり、自分がフォースをコントロールできると信じている。戦闘中、レイは彼の顔を斬りつける。彼のマスクの下はもはや金属となっていた。

首都はレジスタンスによる激しい攻撃にさらされており、盗んだスターデストロイヤーのおかげで、レジスタンスの優勢となっていた。

チューイとBB-8が乗るXウィングは不時着陸する。

一方、ローズは逃げ出すことに成功し、フィンに首都は船であることを伝える。レジスタンスは首都が飛び去るのをなんとかして阻止しなければならなかった。

カイロ・レンに斬られ、倒れるレイ。彼女は致命傷を負う。俺ならお前の師になれたはずなのに。カイロはそう言うと、彼女を放置し、そのまま去っていく。

終盤

ジェダイ・テンプルを破壊するカイロ・レン。そこにルークの霊体が現れ、語りかける。

ルークの「全てがフォースで繋がっている~」のセリフが続き、フィンやポーたちがレイと繋がりを感じる。

レイは立ち上がり、カイロの目の前に姿をみせる。カイロ「お前はなんて誰でもない」、レイ「誰でもない人なんていない」のやり取りがあり、バトルが始まる。

レジスタンスは激しい砲火にあい、撤退することを決める。しかし、そこにランドが現れる。彼は数千もの船を一緒に連れて来ていた。

カイロ・レンはレイに圧倒される。だが、彼女はカイロにとどめをささない。レイは彼のことを許し、ベンの心を呼び戻そうとする。

ここでソロニーが姿をみせる。

ソロニーはカイロを傍目に、力でレイを攻め立てる。倒れこむレイ。そこに彼女の身体めがけて巨大な岩が落ちてくる。この瞬間、カイロが飛び出し、レイの命を救う。レイはダブルブレードのライトセーバーをふたつに分けると、その片方をカイロに渡す。

ふたりとソロニーの戦いが始まる。

あるときレイがソロニーに殺されそうになる。しかし、この攻撃をカイロが代わりに受ける。怒りに駆られるレイ。ダークサイドの怒りに身を任せ、レイはソロニーを殺す。

カイロ・レンは亡くなる間際、レイの名前がソラナ(Solana)であることを告げ、息絶える。

満身創痍のレイ。彼女もまた命の危機にあった。しかし、それでもジェダイの尖塔を登り続ける。やがてフォース仕掛けのトランスミッション・タワーにたどり着く。周囲ではたくさんのカイバークリスタルがうごめいている。

銀河に向けてメッセージを送るレイ。

「私の名はレイ・ソラナ。希望はまだ消えていない」

どこかの宮殿にいるボスク。レイのプロジェクションを見て、参戦することを決める。

銀河の各地で戦いが勃発したことで、ファーストオーダーには首都を守るだけの十分な戦力が確保できなくなる。やがて首都は太陽に飛び込み、最後を迎える。

ルークはレイに「お前はジェダイだ。お前が最後ではない」と言い、これからも彼女のことを見守り続けることを伝える。レイの身体に命が吹き込まれる。

光り輝くレイ。自分は死んでしまったのかと彼女は疑う。ヨーダは「ジェダイに死などない」と言い、レイにはまだ使命が残されていることを告げる。

©Lucasfilm Ltd.

セレモニーのシーンでチューイは特別なメダルを受け取る。

姿を消したままのレイ。レジスタンスの仲間たちは彼女が犠牲になったものと思っている。

壊れたR2-D2が息を吹き返すシーン。C-3POとランドはその光景を見守っている。

エンディング

フィンは幼い子供たちに物語を読んでいる。はたしてレイは死んでしまったのだろうか。子供たちがそのことを尋ねる。だがフィンは、彼女がきっと生きていると信じている。フィンはフォースを通じてそのことが分かっていた。

©Lucasfilm Ltd.

レイは氷の惑星ワヴェットにいた。彼女は水中に沈んだファルコンを引っ張り上げる。

ラストシーン。ジェダイの学び舎に姿をみせるレイ。

Source: MSW

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