コリン・トレボロウの『スター・ウォーズ エピソード9』、ストーリーの詳細が判明

先週、コリン・トレボロウ案とされるエピソード9の草案(ドラフト)がリークされ、それが話題になっていました。

もうその内容を知っている人も多いのではないでしょうか。

あくまで2016年12月の時点でのドラフトですが、仮題は『Star Wars: Duel of the Fates』(運命の戦い)とされ、その中身もかなりユニークな箇所があって興味深い内容です。

あれから詳細も明らかになり、取り上げるには面白いトピックだし、この記事ではせっかくだからオープニングからエンディングまで全てのパートを書いていくことにします。

一応、大事なこととして

  • ドラフトの日付は2016年12月16日。キャリー・フィッシャー急逝前の案
  • コリン・トレボロウと共同脚本家デレク・コノリーが書いた最初の草案
  • リークした人物はRobert Meyer Burnett。メイキングドキュメンタリーなどを手掛ける業界人
  • 複数のメディアが独自の情報源からリークの信ぴょう性を確認済み

と、あくまでボツになった古い草案のリークということには注意したいところ。

コリン・トレボロウ監督は関連ツイートを「いいね」していることから、どうやらマジのリークといってもいいかもしれません。

ちなみに今回のストーリーはコリン・トレボロウと共同脚本家デレク・コノリーが書いた「第一の草案」となり、ふたりがその後に書いた「第二の草案」(バージョン2)、そしてデレク・コノリーが解雇された後、脚本家ジャック・スローンがコリン・トレボロウのために書いた「最後の草案」(バージョン3)の内容も判明しています。

バージョン2とバージョン3は別記事(多分気が向いたら)で扱います。

以下、コリン・トレボロウと共同脚本家デレク・コノリーによるエピソード9 の第一の草案「運命の戦い」のストーリー。

オープニングクロール

ファーストオーダーの覇権は銀河のはるか遠くまで及んでいた。いまだ占領されていない惑星はもう残りわずか。それに背く行為は死をもって罰せられる。

不安の声が高まるのを抑え込むため、最高指導者カイロ・レンは周囲のシステムでのコミュニケーションを遮断した。レイア・オーガナ将軍に率いられ、レジスタンスには存亡をかけた、自由への足掛かりとなる秘密の作戦があった…。

クワット

物語はクワット(Kuat)造船所から始まる。クワットの月ではファーストオーダーの船を製造するため、労働者たちが無理やり働かされていた。ローズはそこに潜入する。フィンとポーは月近くのオービタルリングに待機していて、レイも到着する。

彼らの作戦はパワーシャフトに爆弾を仕掛けることだったが、ファーストオーダーのボーン(Vaughn)提督によって阻止される。

タスケンレイダーに変装するレイ。前作で壊れたライトセーバーとスタッフを組み合わせ、新たにダブルブレードのライトセーバーを作ったことが明らかとなる。

レイ、ポー、フィン、ローズ、BB-8は戦闘を繰り広げ、スターデストロイヤーを盗み出すことに成功する。彼らはそれで逃げていく。この戦闘シーンの最中、フィンはヘルメットが脱げたストームトルーパーを見て、かつての知り合いであることに気付く。彼の中にある良心をなんとか目覚めさせようとするフィンだった。

レン騎士団の船“ナイフ9”(The Knife 9)がクワットに到着。ボーン提督はレン騎士団によって殺される。

コルサント

以前のような活気を失ってしまったコルサントの街。現在はファーストオーダーが占領しており、市民たちはスカベンジャーに成り下がっていた。

ハックスは今では議長となり、レジスタンスがスターデストロイヤーを盗むのを手伝った裏切り者のBisc Kovaを糾弾している。Kovaはライトブレードのギロチンで処刑される。

ハックスとSelleck司令官は、エイリアンのリーダーたちと会談する。彼らは最後のジェダイとなるレイの存在を懸念していた。カイロ・レンはずっと姿を消したままで、評議会は彼の行方を知りたがる。ハックスもただ、カイロ・レンがなにか強力なものを探していることしか知らなかった。

ムスタファー

ダース・モールのようなドロイドと一緒にいるカイロ・レン。彼はもう長い間、なにかを探し続けている様子だ。

そのカイロ・レンに付きまとうルークの霊体。「この暗い道の先に続くのは、空っぽの墓だけだぞ」とルーク。カイロは「お前の道はどこに続いていたんだ?」と言い返す。

ルークはレイアのもとに戻るよう説得するが、カイロは「俺はどんなジェダイよりも強くなる…お前よりもな」と聞く耳を持たない。

ベイダーの城にてシスのホロクロンを発見するカイロ・レン。パルパティーンのホログラムが現れる。パルパティーンはもし万が一、ルークが自分を殺したときのために、ベイダーに向けてコンティンジェンシープランを用意していた。

皇帝のメッセージは、ルークを連れてレミニコア(Reminicore?スペル不明)に行き、シスのマスターであるトア・バリューム(TOR VALUM)と会うよう言い伝えるものだった。

ホロクロンはカイロ・レンをスキャンし、直後に爆発する。赤い光が放たれ、それが彼の顔を焼き払う。カイロの叫び声が響き渡る。

レジスタンス基地

ベンの身になにが起きたかを察知するレイア。

チューバッカとコニックスは、クワットのチームが戻ったことを報告する。

スターデストロイヤーが惑星に降り立ち、一同はその光景に驚く。船の中にはファーストオーダーのオフィサーたちが残されており、レイはマインドトリックを使用する。

レイはフィンとの会話の中で、自分にはジェダイの素質が欠けていて、みんなの期待には応えられないと話す。まだカイロ・レンのことを感じるのか、そのことを尋ねるフィン。レイはずっと悪夢に悩まされていることを打ち明ける。カイロとの間にある繋がりはいったいなんなのか、それはレイにも分からなかった。

「断ち切らなきゃいけない。あいつはもう変われないんだ。手遅れだ」と言うフィン。しかしレイは「変わるのに遅すぎるなんてない。それを教えてくれたのはあなたよ、フィン」と返す。

スターデストロイヤーにはたくさんの兵器が残されていることが判明するが、レジスタンスにはそれを使うだけの人員がいない。

レイはオクトーで入手したジェダイの聖典を調べ、コルサントのジェダイ・テンプルにコミュニケーション・システムがあることを突き止める。オールド・リパブリック時代のシステムで、50の惑星に一度にシグナルを送ることが可能となるものだった。

帝国時代よりも古いテクノロジーのため、ファーストオーダーにはそれを阻止することはできない。レジスタンスはそれを使い、仲間を集めようとする。

レイ「私たちに残されたのは希望だけ」

レイとカイロ・レン

レイの訓練中にルークの霊体が現れる。ルークはレイを追いこみ、彼女のフォースをさらに強くしようとする。一方、ルークはカイロ・レンの目の前にも現れ、ベンを呼び戻そうとする。

コルサントに戻ったカイロ・レンだが、その顔には傷を負っていた。マンダロリアンのアーマーを製錬し、それで顔が覆われる。

レイはルークに「バランス?闇が光を苦しませ、今度は光が闇を消し去る。何度も何度もその繰り返し。なぜそれがフォースのバランスなの?」と尋ねる。「その怒りは分かる。かつて私の父もそうだった」とルーク。

ここでのふたりの会話では、レイはジェダイの道から離れようとし、ルークはそれをなんとか説得しようとする。

レイ「ずっと家族が欲しかった。今ようやく手に入れたの。それを手放したくはない」
ルーク「フォースがお前に語りかけたのだ」
レイ「多分、私はフォースが思ったような者じゃなかったのかも」
ルーク「お前は誰だ?」
レイ「私は誰でもない」
ルーク「もし、お前がそのようなことを信じているのなら、最後のジェダイはもう死んでしまったのかもしれない」
レイ「きっとそうよ」

カイロ・レンに場面が戻る。ハックスとの応酬が続いていた。カイロは自分が見つけたパワーがあれば惑星の破壊も造作はないと言う。「レジスタンスを見つけ出し、根絶やしにしろ。ただし女は俺に残しておけ」と命令し、立ち去っていく。

コルサントからの出発前、カイロ・レンはベイダーのマスクと向き合う。「愛があなたの判断を狂わせた」と言い、ベイダーのマスクをバルコニーから投げ捨てる。マスクは粉々に砕け散る。

シスの惑星、レミニコアに旅立つカイロ・レン。

レジスタンス

レジスタンスはふたつのチームに分かれ、作戦を実行することを決める。

フィン、ローズ、R2-D2、C-3PO(チームA)はコルサントに行き、ビーコンを起動するのが狙い。一方、レイとポーとチューバッカ(チームB)はレイのためにある惑星に向かう(※レイはビジョンを見ていて、それと関係する)。

レイアは基地に残り、引き続きレジスタンスの指揮に当たる。

レイは旅立つ前、レイアと話をする。カイロの中にまだ善の心が残されているのを信じていると話すレイ。疑う様子のレイアだが、レイはジェダイの修行の成果を信じていた。

レイア「バランスについて今までずっと聞いてきたけど、私にはその意味すら分からない。あなたは私の父や兄とは違う。あなたは新しい。この先なにが起きようと、これだけは覚えておいて。レイ、あなたはフォースに選ばれたの。あなたの物語は誰にも決められはしない」

シスの惑星

シスの惑星、レミニコアに降り立つカイロ・レン。

長い年月が経ち、朽ち果てた古代の城壁。そこに向かって歩いていく。地面には獣の骨が転がっている。ここで何が起きたにせよ、はるか昔の出来事であることが分かる。空っぽの鎧が並んでいて、壊れかかった盾にはローブがかかっている。風に揺らめく旗。床にはシスのヘルメットが打ち捨てられ、頭蓋骨がそこから顔を覗かせていた。

ジェダイが勝つとき、シスは塵と化す。この場所はそう物語っていた。

カイロ・レンは要塞の中を進み、そこでトア・バリュームの声を聞く。プレイガスを教えたのはお前かと尋ねるカイロ。バリュームは「私にとって名前など無意味だ」とし、「お前は過去の者たちの力を得たいのだろう。モーティスの神々のもとへ向かえ」と言う。

さらにバリュームは「お前は己をシスだと思っているのか?シスは無慈悲でためらうことなどない。お前は過去に、自らの存在にとりつかれている」と続ける。カイロ・レンに過去を断ち切るよう命ずる。さもなくば、辺り一帯に散らばる屍と同じ運命を辿るという。

バリューム「リビングフォースは養分だ。消費すればするほど強くなれる。命を取り、死をあざむく」

ここでバリュームは命の奪い方をカイロに示す。まるでバンパイアのように生き物からフォースを奪ってみせた。

(※バリュームはダークサイドのフォースに長けた古代のクリーチャー。パルパティーンのコンティンジェンシープランは、バリュームからフォースを吸い取る術を学び、フォースの流れが強い聖域であるモーティスの地でそれを使い、強力なパワーを手にすることだった)

コルサント

コルサントにいるレジスタンスのメンバー。たくさんの市民が最下層で暮らしていることを知り、フィンは驚く。「裕福な連中は下にいる人間など気にもしない」とローズ。

C-3POは自分の知識が上部階層だけのことしかないと話すと、R2がそれに反応する。「エリート主義者?お前はどこでそんな言葉を覚えたんだ?」とC-3PO。

ここでの彼らの作戦はビーコンを起動し、C-3POがレイアのホログラムを50の惑星に送信することにあった。

R2と3POがジェダイ・テンプルに入る。中ではホームレスとなった市民たちが暮らしていた。

シスの惑星

カイロは3本牙の獣からリビングフォースを奪い取る。バリュームの訓練が続く中、カイロは洞窟の存在に気付く。バリュームによるとその場所はフォースの“輻輳”だという。カイロはその内部に入り、そこでベイダーと対峙する。

ベイダーに敗れるカイロ・レン。

怒り、取り乱した彼は、モーティスはいったいどこにあるのかバリュームを問いただす。しかし、バリュームは「リビングフォースの泉。銀河誕生の源だ」とし、カイロにはそれだけの価値がないと切り捨てる。これにやり返す形でカイロはバリュームからフォースを吸い取り、殺害する。

コルサント

ビーコンを起動するレジスタンスのメンバー。3POがホログラムを送信すると、シーンは各地に移行する。

トランドーシャのどこかの宮殿にシグナルが送信される。豪華絢爛な部屋で君主のようにたたずむボスクだったが、従者のドロイドがホログラムを投影し、不機嫌そうにそれを見る。「私たちの声は消されはしない」と話すレイア。ボスクは赤い岩の尖塔から来る光を眺め、こぶしを強く握る。(ファーストオーダーを好ましく思っていないことを示唆している)

タトゥイーンの水分蒸発器の近く、R6ユニットから投影されているホログラムを見ている少年とその妹。「ファーストオーダーの影で、私たちはこれ以上生きることはできない。今こそ光のもとに出るときだ」とレイアの言葉が流れる。

トランスミッションは途中で中断される。

フィンとローズはコルサントの最下層にいる人たちを解放する。ホームレスや貧しい人々、ファーストオーダーの圧政に苦しめられている人たち。彼ら全員が自由のために立ち上がることを決める。

しかし、フィンは捕まり収容所に送られ、ローズはハックスから尋問を受けることになる。

レイとカイロ・レン

モーティスを見つけ、カイロ・レンを止めるため、レイとポーとチューイはナイトマーケットがある惑星(山と水に囲まれた星)を訪れる。

身体の小さいフォースセンシティブのエイリアンと接触する。レイが見たモーティスのビジョンはこのエイリアンが解読し、そこへの地図を描いてくれる。

水上を船で進むレイたち。そこにレン騎士団の船、ナイフ9が攻撃を仕掛ける。レン騎士団との戦闘に突入する。

この戦いの中でレイはビジョンを見る。彼女の両親がカイロとレン騎士団に殺されたことが判明する。この直後、レイの指先から電撃が走り、レン騎士団のひとりを殺害する。

取り乱すレイ。ポーは「気にするな。ジェダイだってそうする。そうだろ?」と落ち着かせようとする。レイはレン騎士団の正体(かつてのルークの生徒、レイの両親を殺害)に気付いていたが、確証はなかった。

「これ以上、私と一緒に来ちゃいけない」とレイ。ポーがその理由を問うと、レイはあなたはレジスタンスに必要とされていると答える。

レイはモーティスで自分が死ぬビジョンを見ていた。カイロ・レンとの間にも否定できない繋がりがある。しかし、ポーがレイに気があることは明らかだった。今作での冒険を通じて、ふたりの間でお互いに惹かれ合う気持ちが強くなっていた。

レイは自分のもとから離れるようポーを突き放し、マインドトリックを使う。だが、ポーはそれに耐える。マインドトリックで行ったり来たりを繰り返した後、やがてレイはポーにキスをする。ポーのガードが崩れ、マインドトリックに落ちる。こうしてレイは去っていった。

レイはナイフ9を奪う。

ポーとチューイとBB-8はファルコンに乗り、盗んだスターデストロイヤーに戻る。

ハックスはカイロ・レンとコンタクトを取り、レジスタンスがコルサントの封鎖を突破しようとしていることを警告する。カイロはビーコンの送信を止めたのは自分であることを明かす。彼はレミニコアから飛び立っていく。

ハックスは、手に入れた力がなんにせよ、レジスタンスを脅すためにそれを使うようカイロを促す。カイロ・レンは「スノークは正しかった。お前には信念がない。自分でなんとかしろ」と言い、モーティスへと向かう。

モーティスの地を目指しているレイ。辺りに星はなく、ただ暗闇だけが広がっていた。そのとき突如、船の電源が落ち、機体はそのまま落ちていく。

時を同じくして、カイロ・レンもモーティスに到着する。

レイアとランド

レイアは煙が立ち込めるナイトクラブに入る。ランドが経営しているクラブだ。

彼はレイアに、客のほとんどはファーストオーダーだと説明する。それでもあなたの助けが必要だと繰り返すレイア。ここでランドは、昔ハンとある約束をしていたことを明かす。もしなにか起きたときは、レイアの面倒を見ると、ハンと約束していたのだという。

ランドはレイアを船の発着口にまで送り届ける。

もうレイアのことを守ることはできない、だからここから去ってくれ。ランドはそう告げる。レイアは戦いに加わるようなんとか説得しようとするが、ランドは首を縦には振らない。

ランド「たしかに一度戦争には勝った。それでなにか良いことはあったのか?」

コルサント

ローズは捕まり拷問を受けるが、それでもなんとか抵抗する。やがて彼女は逃げ出すことに成功する。

一方、囚人キャンプにいるフィンはストームトルーパーに助けられる。彼はヘルメットを脱ぎ、フィンと一緒に付いていくことを決める。他にもたくさんのストームトルーパーたちがフィンの仲間に加わる。

コルサントで最後の戦いが始まる。

地上戦では、フィンが率いる元ストームトルーパーの軍団がコルサントの路上を突き進む。そこにレジスタンスが盗んだAT-STなどで戦闘に加わる。

空ではチューイがXウィングを操縦している。

モーティス

氷の山を登るレイ。そこでローブをまとう古代の彫像を見つける。ジャクーの砂漠に連れてこられたときのビジョンが蘇る。子供の叫び声が聞こえ、振り返ると、そこには彼女自身がいた。

父と母に引っ張られる幼いレイ。ふたりは彼女を置いてそのまま去っていく。レイの母が振り返り、娘のもとに駆けよろうとするが、それを父親が制止する。「ダメだ。危険すぎる」と父親。レイの母は「ここで待っていて。きっと戻ってくるから」と言う。

ビジョンが終わり、彼女は叫び声をあげる。「どうして誰も戻ってこなかったの」

一方、森の中を進むカイロ・レン。煙突から煙が出ている家を発見する。昔の自分がその家に近づいている。カイロ・レンもビジョンを見ていた。若きベンがドアを開けると、そこにはハン・ソロがいた。

ハン「ベン、ここで何をしてるんだ?」
ベン「もうその名前じゃない」
ハン「母さんが会いたがってるぞ」
ベン「もう戻らない。自分にはもっと大きな運命がある」
ハン「そんなの嘘だ。空っぽの約束だ。ここにはお前の必要なものがなんだってあるのに」
ベン「何だ?お前か?母さんか?マスターは、俺には特別な力があって、お前らの誰もそれを理解できないと言っていた」
ハン「お前の母さんは誰よりも理解してるぞ」
ベン「彼女は俺を追い払ったんだ」
ハン「学ぶために、成長するためにな」
ベン「成長したぞ」
ハン「母さんはお前のことを愛してるぞ」
ベン「俺のことを恐れている」
ハン「ライトセーバーを渡すんだ」
ベン「出来ないことは知ってるだろ」

ライトセーバーに手を伸ばそうとするハン。フォースの覚醒でハンが殺されるシーンに移る。

氷の山を登り始めるカイロ・レン。

山の頂には大きな寺院があり、そこでカイロ・レンはレイと対峙する。

カイロ「この場所はフォースが強い。感じるか?」
レイ「マスクの下であなたが苦しんでるのが分かる」
カイロ「俺の頭から出ていけ。見たくないものまで見ることになるぞ」

ふたりのフォース勝負が始まる。

カイロ「俺はアナキン・スカイウォーカーよりも強い。あいつの息子よりもだ」
レイ「…だけどあなたは恐れている」
カイロ「何をだ?お前をか?」
レイ「自分自身よ。ダークサイドの後には空っぽだけが残る。抜け殻だけ」
カイロ「俺はひとりじゃなくてもいいんだ。この場所の力があれば、俺たちは一緒に銀河を支配できる。かつて古代の者たちがそうしたように。ダークサイド、そしてライトサイドだ」
レイ「私の家族にあんなことをしておいて、まだあなたの仲間になると思ってるの?」

カイロ・レンがたじろぐ。

レイ「ここで私に言うつもりじゃなかったの?あなたが何をしたのか、私には分かっている。心の底では、ずっとそれが分かっていた。私の両親は酒代のために売ったりなんかしてなかった。ふたりは隠していたの…あなたからよ」

フォースの覚醒での、雨の中にたたずむレン騎士団のシーンに移る。

カイロ「スノークが、自分を滅ぼすかもしれない者を探すよう命令した。お前を見つけるのはさほど時間はかからなかった。ジャクーでの暮らしのことで俺を責めるだろうが。感謝するべきだ。お前は無事だっただろ」
レイ「さっさと言ったら。あなたがふたりを殺したの?」
カイロ「そうだ。やったのは俺だ」

ふたりの決闘が始まる。あるときには、お互いのリビングフォースを吸い取り合う場面もある。

カイロ「俺ならお前の師になれたのに。お前の苦しみを終わらせてやれたのに」

カイロ・レンの一振りがレイの顔を切り裂く。彼女の頬から額にかけて傷跡を残す。レイの叫び声が響き渡り、そのままテンプルの階段を転げ落ちる。彼女は視力を失った。

モーティスのテンプル内部に入っていくカイロ・レン。

古代の彫像を抜け、石台のところまでたどり着く。それを開くカイロ・レン。しかし、その中にはなにもなかった。答えを求め、壁のルーン文字を必死で探すが、そこには不思議な顔がいくつも彫られているだけで、なにも分からないままだった。彼は怒りのあまり、ライトセーバーで彫像を斬りつける。

ルークの霊体が姿を現す。

ルーク「お前の負けだ、ベン」
カイロ「お前は死んだ!ジェダイはもう亡霊だ!」
ルーク「ダークサイドのせいで失敗した。私の父のようにな」
カイロ「お前の父親は弱かったからだ!」
ルーク「家族への愛が彼を救ったのだ。私がお前を救えたらよかったのに」

かつての弟子を見つめるルーク。

カイロ「俺はなすべきことをしたまでだ」
ルーク「お前は憎しみを選んだ」
カイロ「俺は力を選んだ!」

カイロ・レンがライトセーバーを投げつける。しかし、ルークはそれを空中でキャッチする。ブレードの部分がルークのグローブの手に握られている。

カイロ「俺はどんなスカイウォーカーよりも強い!」

ふたりの顔が近づく。その間には赤いブレードがあるのみだ。

ルーク「お前はスカイウォーカーではない」

雨が降り注ぐ、石畳の階段。その上に倒れたまま、動くことのないレイの身体。しかしそのとき、彼女の手がかすかに反応する。やがて瞳が開く。

レイ「ルーク!」

ルークの表情が変わる。彼もまたレイを感じ取っていた。

ルーク「諦めろ。お前には我々を倒すことなどできない」

傷だらけで、満身創痍のレイ。それでもなんとか階段を這い上がろうとしていた。

ルーク「我々はみんな繋がっている。全ての生き物が」

ここでシーンが切り替わる。

レイの苦痛を感じるレイア。

レイア「レイ」
ルーク「フォースは我々を取り囲み」

操縦しているポーにカットが移る。

ルーク「銀河を一つに束ねている」

そのとき突然、ポーは銀河を隔てて繋がりを感じる。「レイ!」

身を隠しているフィンにカットが移る。ポーやフィンやローズなどコルサントにいる仲間たちとフォースで繋がり、彼らの力がレイに流れる。

立ち上がるレイ。彼女は布の切れ端で目隠しをし、カイロ・レンとの決着に向かう。

ルークの霊体が姿を消す。

レイとカイロ・レンが対峙する。

レイ「私たちのマスターは間違っていた。私は自分の怒りを否定しない。愛も拒絶しない」

ライトセーバーが宙を舞い、彼女の手に戻る。

レイ「私は闇。私は光」
カイロ「お前なんて何でもない。何者でもない」

ライトセーバーを起動するレイ。

レイ「何者でもない人なんていない」

コルサント

コルサントの戦いの最中、R2-D2は破壊される。R2の頭は焼け焦げている。ショックを受ける3PO。フィンも言葉を失う。チューイは焼け焦げたR2の体をつかんで、背中に担ぐ。

レジスタンスは打撃を受け、コニックスは撤退しようとする。だがそこにランドが現れる。彼は数千もの船を一緒に連れていた。

ハックスは映画全編を通して、フォースを使おうと必死になっている。(ローズの尋問シーンではフォースで頭の中を読み取ろうとして、彼女に笑われてしまう)

この最後の段階で、彼はライトセーバーのコレクターであることも判明する。

コルサントでの敗戦が濃厚となると、ハックスはパープルのライトセーバーを起動し、それで切腹する。

モーティス

レイとカイロ・レンの実力は全くの互角だった。炎と影。コインの表と裏だ。そのふたりが今、殺し合いを続けている。あるとき激しい一振りでカイロ・レンのライトセーバーのヒルトが砕け散る。このときの破壊で彼の何本かの指が切り落とされる。

信じられないといった表情のカイロ・レン。彼は膝から崩れ落ちる。

レイは彼の目の前に立ち、ダブルブレードのセーバーをふたつに分ける。片方のブレードはカイロ・レンの胸に向けられている。

彼女の周りを取り囲む、光り輝くフォースエナジー。しかし、それがカイロ・レンを刺激する。

カイロは無事だったほうの手を伸ばし、レイのリビングフォースを吸い取り始める。一気に力が湧きだし、彼は立ち上がる。傷は癒え、やがて顔を覆っていたメタルアタッチメントもこぼれ落ちていく。

力を失い、弱っていくレイ。彼女はベンに止めるよう懇願する。

ここでレイアにシーンが移る。

レイアはこのことを察知し、カイロ・レンに意識をつなげる。

レイア「ベン」

カイロ・レンの手が止まる。レイアの声が聞こえる。彼女がまるですぐそこにいるかのようだ。

レイア「戻ってきて。家に帰るのよ」

かつてベイダーがルークと対峙したときの苦しみが、カイロ・レンの中に流れる。

彼はレイの手を取り、生命フォースを彼女へと戻し始めた。レイの中で光と闇が混じり合う。カイロ・レンは徐々に力を失っていく。

彼の身体が崩れ、膝をつく。ふたりの距離が縮まり、額と額が触れ合っている。彼の中にはもうほとんど力は残されていない。

そのとき彼は「ソラナ(Solana)」と口にする。それに驚くレイ。彼女の名前だった。記憶のどこかにそれが残っていた。

カイロ「お前の名だ」

彼は最後の瞬間「レイ・ソラナ」と言い、そして息絶えた。これがベン・ソロの最後の言葉だった。

レイは彼の瞳の中にかすかな光を見ていた。

レイ「さよなら、ベン」

彼女は最後の力を振り絞り、石台の上に横たわる。傷だらけの状態だった。

その周りを光の膜が包み込む。エネルギーの粒が宙に舞い、彼女の身体も浮かび始める。やがて光に飲み込まれ、気が付くと、彼女は幽界にいた。

レイの目の前に姿を現すヨーダ、ルーク、オビ=ワン。

レイ「これが死なの?」
オビ=ワン「この場所には死など存在しない」

視力を失ったはずのレイだったが、目が見えることに気付く。

ヨーダは自分たちが失敗したことを彼女が成し遂げたと告げる。

レイ「私が?」
ルーク「お前はダークサイドとライトサイドを受け入れた。その間にあるバランスを見つけたのだ」

ここでレイにふたつの選択肢が与えられる。この快適な世界に留まり続けるか。あるいは、愛と喪失を経験するであろう、生の世界に戻るか。

彼女は決断した。

レイ「ありがとう」

霊体が消え去っていく。

ルーク「お前はジェダイだ、レイ・ソラナ。お前が最後ではない」

エンディング

R2-D2を修理しているチューイと、それを眺めるC-3PO。3POはR2を失うことが不安で、それをしきりにレイアに話している。レイアがメモリーバンクを挿入すると、R2は息を吹き返す。

R2-D2が彼の視点から見た60年の記憶を投影する。

ジャワからR2を買い取るルーク。アナキンのライトセーバーを手にしたとき、デススターのトレンチランのシーン。メダルが贈呈されるハン。沼からXウィングを浮かべるヨーダ。ジャバのセール・バージで敬礼するルーク。エンドアで一緒のハンとレイア。

レイアはこの光景に驚きを隠せない。

ラストシーン

死んだものと思われているレイだが、フィンはそれを信じていない。フィンとローズはフォースセンシティブの子供を集め、とある牧場で彼らと一緒にレイの帰りを待っていた。(最後のジェダイのほうきの少年もこの中にいる)

そこにレイ・ソラナが姿をみせる。新たな世代のジェダイがここから始まる。

Source: Robert Meyer Burnett

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10 thoughts to “コリン・トレボロウの『スター・ウォーズ エピソード9』、ストーリーの詳細が判明”

  1. 一度拝読させていただきました。
    やはりシークエルトリロジーは未完成なんだなと思いました。
    幾らなんでも3作に詰め切るボリュームではなかったですからね。
    コリントレロボウさんとjj.ライアンとの協力体制が整っていればもっと解りやすく受け入れられ話もまだ続きだったでしょうね。

  2. 「お前はダークサイドとライトサイドを受け入れた。
    “その間にあるバランスを見つけたのだ”」

    これをエピソード9で示せなかったのは、本当に大きな敗北だったと私は思っています。
    デイブ・フィローニは何とか本気でここに挑んでほしい。

    1. おーかなり古株の方ですね。コメントありがとうございます。

      でもバージョン2と3はここまで詳細ではないですよ。特に3は主なプロットが判明しているだけで先月書いた内容(今は非公開の記事)と同じだし。

      今書いているので、しばしお待ちを。

    1. 素晴らしいわ
      映画になったらどうなるかは分からないけど、最後のR2の60年分のメモリーのところとか読んでるだけで感動する。

  3. 良い。個人的には8は嫌いだが、その設定が活きている。
    JJのEP9も好きだけど、こっちも観てみたかった。
    叶わぬ願いとは知りつつも。
    技術が発展して簡単にコンピューター上で再現できるようにならないかな!笑

  4. この記事本当に助かってます…笑

    以前ここに来て、しばらく経って落ち着いてから読み返してみたのですが、TROSって全体の構造だったりパーツだったりがこれのマイナーチェンジ的ですよね。

    どちらも最終決戦の場所に向かう話ですし、バランスを見出すという結論も変わりませんし。
    ただ…。こちらの方が全体的に丁寧ですし三部作通したキャラの旅路の終わりとして相応しいですが(特にフィン)。パル復活、トリオで冒険する、He is your grand fartherというシチュエーションを作るために人物のたどった軌跡を描くことが簡略化されたような印象があるので…。(その内容はどちらも実質的には変わらない、マイナーチェンジなのですが)

    TROSも良さはあるので何回も見ているうちに愛着が湧いてきたのでいいんですけどね…笑
    どっちみち、心情描写やフォース、光と闇の関係、組織などの設定のような詳しく知りたい部分は小説で補完されまくるでしょうし。
    多分トレボロウ版ではTROSほど刺激的、キャッチーな感じにはならないんじゃないかな。

    個人的に一番トレボロウ版で気になっているのは”モーティスに何があったのか?”ということですね。
    エクセゴルにはパルさんがいましたが、モーティスには何がいたんだろう…とモヤモヤします…笑

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